恋の居場所 #11(妄想小説…二宮和也)
かっこよくて、優しくて、仕事も出来て、男らしくて………
悪いとこ………一個もないじゃん。
潤くんの後ろ姿を眺め………そ―思った…………………………………………
そして、昨日座った場所と同じとこに座る。
潤 「大丈夫………?」
陽菜 「え………、うん。」
潤 「なんか、用事でもあったんじゃない?」
陽菜 「そ―だよね………きっと………。」
潤 「気にすんなよ………」
陽菜 「うん。 ありがとう。」
潤くんは、ニコッと笑ってくれた。
うん………きっと大丈夫だよ………。
用事だよね……………それとも、残業かな?
陽菜 「潤くんってさ―、ホント 優しいね………。」
潤 「そお? 普通だと思うけど………」
陽菜 「イヤ………すっごく優しいよ。 ありがとう。」
私たちは、普通の会話を途切れもなく………ずっとしていた。
ただただ………その時が楽しくて………時間なんて、忘れていた。
潤 「うわぁ………、もうこんな時間だよ。」
陽菜 「え………? もう…………」
あれから………2時間が経っていた。
ホントに楽しくて………時間を忘れてた。
潤 「じゃあ…………行って来いよ。」
陽菜 「うん………。 ホントにありがとう。」
そ―言って、潤くんに背を向けて歩き出そうとした時。
後ろから………………抱きしめられた。
潤 「気をつけて………………………………」
しばらく沈黙の後、腕の中から解放された。
そして、潤くんの方を向く。
陽菜 「あ…………うん。 行ってくるね。」
潤 「じゃあ………明日。」
私は頷き、和くんの家の方向を向き、歩き始める。
………………………………ドキドキした…………………………………
抱きしめられた理由を聞きたかったけど………
なんか、聞けなかった………。
まだ……………背中に感覚が残ってる。
………ってか、急いで行かないと………。
ピンポ―ン………
和也 「遅かったね……………」
陽菜 「あ、だって、和くんが………………」
そ―言いながら、部屋に入る。
和也 「俺が、なに?」
陽菜 「あ―、1時間後に来てっていうから。
もう会社でてたのに………」
和也 「で? 結局2時間………。 遅れた理由は?」
陽菜 「ん………ちょうど潤くんと会って、
時間つぶしに付き合ってくれたの。」
和也 「またあいつ………?」
陽菜 「誰のせいだと思ってんのよ。」
和也 「俺のせいって言うのかよ………」
陽菜 「だって、和くんがメ―ル……………………」
和也 「だから、あいつと………?」
陽菜 「わざわざ付き合ってくれたんだから。
何よ、その言い方。」
和也 「ったく、なんで会っていきなり喧嘩しなきゃなんね―んだよ。」
陽菜 「知らないよ………。 ってか、なんで1時間後だったの?」
和也 「ああ………、ちょっと隣に行ってた………。」
陽菜 「えええ!!! 隣???」
和也 「なんだよ………。 そんな驚く事?」
陽菜 「驚くよ………。 で………何しに?」
和也 「なんかさ、ビデオデッキが動かないから、見て欲しいって………」
陽菜 「え―、電気屋に電話すればいいのに………」
和也 「まぁ―、いいじゃん。 直ったから。」
陽菜 「へ―。 直してあげたんだ―。」
和也 「うん。 なに?」
陽菜 「自分だって、人の事言えないじゃん。」
和也 「ど―ゆ―意味だよ。」
陽菜 「自分だって、女の人の部屋に上がり込んでんじゃん。」
和也 「俺は、陽菜みたいに呑気に話してたわけじゃねぇ―よ。」
陽菜 「呑気って…………………。 ひどい………。」
お互い………傷つけあって………なにしてんだろう。
私たち………………………この先、大丈夫かな?
つづく