恋の居場所 #24(妄想小説…二宮和也)

潤くんが、優しくしてくれただけなのに………

すると、和くんが潤くんに、

和也   「陽菜の火傷の処置………ありがとう……………」

そ―言った………。

潤   「あ、別に、冷やしただけだから………」
和也  「そぉ―。」

すると和くんは、また私を見た。

ドキッとしたけど、私はお茶を入れる。

なんか………気まずいな………

陽菜  「はい、潤くん。」

お茶を差し出す。

潤   「ありがとう、陽菜。」
陽菜  「はい、和くん。」
和也  「………」

返答なしに、お茶を飲んだ。

少し沈黙が続いた後、潤くんが口を開いた。

潤   「もう一人の瞳ちゃん………だっけ?」
陽菜  「あ、うん。」
潤   「和の隣に住んでるって………、仲いいの?」
陽菜  「え、私は全然………。仲いいのは、和くんだよ。」

私は、和くんのほうを見る。

和也  「あ―、仲いいってほどじゃないけどね………。」
潤   「それなりに………?」
和也  「ん、まあ―。 隣だしね………。」

へ―。 それなりに………仲いいんだ。

陽菜  「仲………良かったんだ?」
和也  「ん―。 陽菜と潤くらいじゃない?」

え………。 なにそれ!

私と潤くんってことは………ご飯食べたりしてるってこと?

潤   「へ―。 じゃあ、けっこう仲いいじゃん。」
和也  「!!!」
陽菜  「そ―だよね―。 仲いいじゃん。」

私は、わざと明るく言った。

和也  「………じゃあ、おたくら………よっぽど仲いいんだね。」
潤   「うん。 1番仲いい同僚だよ………。」
和也  「同僚………。 それだけ?」
潤   「うん。 たぶん………」
和也  「フ―ン。 やっぱり………。」

この2人、何言ってんの?

潤   「何が? ふふ、ただの同僚だよ。」

ほら………そうじゃん。

和くん、なんか嫌な言い方………。

潤   「で、その瞳ちゃんとは?」
和也  「え………なに?」
潤   「陽菜の前では………言えない?」
和也  「何をだよ。ただのお隣さんだよ。」
潤   「フ―ン。 そ―ゆ―ことにしときましょう。」

え………。 何かあるっていうの?

まさかね………。

潤   「だって? 陽菜………。」
陽菜  「え………、うん。」
和也  「陽菜………。 ホントに何もねぇ―ぞ。」
陽菜  「うん………。 わかってる………。」
潤   「さて………帰るかな………。」
陽菜  「え………帰るの?」
潤   「うん………。 そろそろ帰ってほしいかな……っと?」

潤くんが、和くんのほうを見る。

和也  「そ―ですね………。 そろそろね。」
潤   「ってことで、帰るわ。」
陽菜  「う……ん………。」
潤   「でも陽菜………マンションの下まで、送ってくれる?」
陽菜  「うん、いいよ………。」
和也  「え、なんで?」
潤   「ダメなの? 送ってもらうだけだよ。」
和也  「ん………あ、まあ いいけど………」
陽菜  「下まで行ったら、すぐ戻ってくるよ。」
和也  「ああ………」

私は、潤くんと一緒にエレベ―タ―に乗った。

潤   「俺らって………ほんとに同僚だけ?」
陽菜  「え………違うの? そうでしょ………?」
潤   「………よく、考えてみて。」

え………、他になんかあったっけ………?

陽菜  「う……ん………」

1階のロビ―につくと、

潤   「玄関の外まで、出てよ。」
陽菜  「うん。」
潤   「風、冷たいな………。 寒くない?」
陽菜  「ん―――。 まぁ………」

そ―言った瞬間、潤くんに………抱きしめられた……………………

               つづく

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