私はあなたに恋をした #7(妄想小説・櫻井翔)

そして、私たち4人は この店を後にした。

私は翔くんと手をつないで歩き、その前を

和くんが酔っ払った茜ちゃんを支えながら歩く。

翔   「ねぇ、陽菜。 今日はさ………
    イチャイチャ出来ないね。」
陽菜  「う……うん………。  ふふふ、翔くんったら―。
    ちょっと 酔ってるでしょ~!?」
翔   「ん……あぁ~、ちょっとね………。
    それより見て。 茜ちゃん………フラフラだね。
    ニノ 大変だ。」
陽菜  「うん、でも茜ちゃん かわいいよね~。」
翔   「そお!? 俺は陽菜の方がかわいいと思うけど………。」

翔くんは繋いでた手にグッと力を入れて

私の足を止める。

そして、チュっとキスをしてくれた。

私は、恥ずかしくて視線を前に戻すと………

和くんがちょうど こっちを見てた………。

私はすぐに目線を外し、翔くんの方へ向き、

ニコッと笑った。

そして、やっと 私の家に着き、

私が先に上がると翔くんが2人に向かって

翔   「さあ~~どうぞ。 上がって~~。」

と、声をかけた。

すると和くんが すっごく小さな声で……………

和也  「へぇ―― 慣れてんだ………。」

そう言ったのが 聞こえた。

みんなには リビングに座ってもらい私はキッチンで

飲み物とおつまみの用意。

翔くんが手伝うよ。 と言ってくれたのでお願いした。

準備ができ、私たちもリビングへと行って 腰をおろした。

翔   「じゃあ、改めまして……… 乾杯。」

翔くんの掛け声で みんなゆっくり くつろぐ………。

お酒がさっきより入り、翔くんもけっこう酔ってる!?

茜ちゃんは もちろん酔ってる。

時間も0時を回った………。

私は茜ちゃんに声をかけた。

陽菜  「今日はもう 酔ってるから 私のベッドで寝ていいよ。」
茜   「え――!? いいの~~!?」

いつの間にか私たちは敬語もなくなっていた。

陽菜  「うん、いいよ。 和くん、連れて行ってあげて。」
和也  「あ……うん。  寝室………あっち!?」
陽菜  「うん。」

そ―言って私は 和くんの耳元に近づき小声で

陽菜  「なんなら 一緒に 寝てきていいよ。」
和也  「え!?  何!? 翔さんと2人きりになりたいの!?」
陽菜  「イヤ……………そうじゃないよ。 何でそうなるの!?
    じゃあ、ここに いてもいいよ。」
和也  「あ、そ―。 じゃあ もう少し飲むわ。」

そ―言って茜ちゃんを寝室まで運びに行った。

後ろで見ていた翔くんが手まねきして 私を呼ぶ。

ん!? どうしたんだろう。

翔   「今、ニノに近づいて なんて言ったの!?」
陽菜  「なに~!? 気になる~~!?」
翔   「うん……………超 気になる。」
陽菜  「んふふ、翔く――ん。 ヤキモチ~!?」
翔   「あ……うん……………そうかも…………」

そ―言って私を抱きしめた。

私も腕を回し………ギュッと力を入れた。

あ――、落ち着く………。

翔くん……………大好き~~。

そして私は翔くんから離れ………

陽菜  「しょお………く……ん。 大好き。」

顔を見て そ―言った。

お酒で ほんのり赤くなった翔くんの顔。

ぷっくりした唇。

この………唇に……………触れたい。

手で……………その唇を、なぞる………。

……………その時、寝室のドアの音がした。

あ! そっかぁ。 和くんがいたんだ………。

すっかり忘れてた。

翔くんも 私に触れるのに 我慢して

お酒の入ったグラスを持つ………。

和也  「茜   寝たわ~。」
陽菜  「そぉ―。」

私は何事もなかったかのように 和くんに返事をする。

すると、少し酔った翔くんが和くんに聞いた。

翔   「あのさ、ニノ。 旅行の時の部屋………
    別々で とるよね!?」
和也  「え……あ………。 ん――、俺はどっちでもいいけど………。」
翔   「えっ、ニノなら即答で、別がいいって言うと思った。
    あ……………もしかして……………茜ちゃんとは………………
    ま…だ………!?」

翔くんはニヤニヤした顔で言った。

え!? 翔くん………そんなこと普通聞く!?

男同士ならいいけど、私いるんだよ………。

やっぱり、翔くん………酔ってるよ。

和也  「……………うるせ―な―。
    どっちでも いいだろ―。」
翔   「ふふふ、やっぱ まだなんだ………。」

翔くんがそ―言うと、和くんがすごい形相で立ちあがった。

そして、翔くんのほうへ 近づき……………

胸ぐらを掴んだ。

翔くんを睨みつけ、

和也  「だまれよ……………」

そ―言うと、翔くんもこれ以上はまずいと思ったのか

何も言わなかった………。

ビックリした……………。

和くんがそんなに怒るとは。

てか、まだなんだ……………。

まっ、まだ好きにはなってないみたいだから………ってこれ。

翔くんに言っちゃだめなのかな!?

黙ってた方が………いっか………。

そして、その場は なんとか 治まった。

翔   「ああ~~。 俺もそろそろ寝よっかな~。
    たしかもう1つ 部屋あったよね?
    そこで寝ていっ!?」
陽菜  「うん、いいよ。 押し入れに布団入ってるから。」
翔   「わかった………。 じゃあ、おやすみ~。」

そ―言って翔くんは もう1つの部屋に行ってしまった。

え!? ってか、私………和くんと何話すのよ………。

翔くん、おいてかないでよ………。

私も寝ようと思い、立ちあがると

和也  「陽菜ちゃん………。」

いきなり名前を呼ばれ、ビックリして身体が固まる。

陽菜  「え!? どうしたの!?」
和也  「イヤ………初めてきた客を ほったらかして
    自分も 寝る気!?」

ううぅぅ。

そ…そりゃそっか……………。

陽菜  「あははは。 だよね~。」

私は無理やり笑いながら ソファ―に戻った。

てか、何話すの………。

……………よし、飲もう………………。

取りあえず、目の前にあったお酒をグビッと飲んだ。

うううううぅぅぅぅ。

ちょっとフラ―っとしてきた………。

和也  「ちょっと 横なれば?
    さっきから 飲みすぎでしょ………。」
陽菜  「う………ん………。」

そ―言って私はソファ―に横になった。

横になると、余計頭がまわる………。

ボヤボヤしてる私の視界の中に………

ん!? かず………く……ん!?

和也  「大丈夫かよ………!?
    急に 飲み過ぎだよ。」
陽菜  「ん……………大丈夫………………。」

そ―言うと 和くんの手が 私の頬に………。

陽菜  「ん………!? 冷たくて きもち~。」

そ―言うと、その手が……………唇に……………。

そして、ぼやけた和くんの 顔が…………… 

えっ……………!? 近づいて………き………た………!?

                    つづく

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