私はあなたに恋をした #16(妄想小説・櫻井翔)

翔   「で………陽菜…………。 なんでニノがここにいたの!?」
陽菜  「えっ!? 翔くん!? 何言ってるの!?」

ホッとしていた心臓が また………激しく暴れ出した……………………………

翔   「何って………。 それは陽菜が1番良くわかってるでしょ?」
陽菜  「え!? ど―ゆ―こと!?」
翔   「ニノってさ―、嘘つくとき……………癖………出るんだよね。」
陽菜  「え……あ………そうなんだ………。」
翔   「うん……… で!? なんで!?」
陽菜  「あ………………実はね………………
    私………和くんの相談にのってるの………。」
翔   「え!? 相談……………? 何!?」
陽菜  「うん………。 茜ちゃんの事。
    実は和くん、まだ茜ちゃんの事………好きって訳じゃないんだよね。
    茜ちゃんに それでもいいって言われて………。
    でも、和くん………茜ちゃんの事 もっと真剣に向き合うって……………。
    それを、報告しに来てくれたの。
    考えて考えて………の結果だって………。」
翔   「へ――。 そうだったんだ。 ニノ悩んでんだ。
    ってか、なんで俺じゃなく………陽菜なの?」
陽菜  「え…………ん……う―ん、 茜ちゃんの気持ちがわかるかなって
    思ったんじゃない!? 同じ女 だから………。」

フ―――、私はなんとか誤魔化した…。

でも、これは本当の事で…………………。

翔くんに………言っちゃった…………。

この事 あとで 和くんに言っておかないと………。

翔   「そうだったんだ。 陽菜………ありがとう。
    俺の友達に 親切にしてくれて………。」

ズキン……………心が 痛かった……………。

翔くん………ごめんね。

嘘 ついたんだよ………私………。

本当は………和くんが昨晩………泊まってたんだよ………。

でも、とてもじゃないけど そんなことは口に出来なかった。

陽菜  「うん………あたりまえじゃん………。
    翔くんの大事な 友達だもん………。」

また……………心が痛くなった………。

この………自分で言った言葉が………こんなに痛いなんて………。

翔   「ありがとう…………………」

そ―言って翔くんは 私を抱きしめた。

翔   「あ、陽菜………。 まだ熱いじゃん。
    俺、そろそろ帰るから ちゃんと寝てなよ………。」
陽菜  「え………もう帰るの………!?」
翔   「………う……ん………。 陽菜……………
    俺がいると………寝れないでしょ?
    俺もこのままいると………陽菜の事 寝かしてあげれないよ………。」
陽菜  「……………え、 別にいいのに………………。」
翔   「もお――陽菜。 ダメだよ、ちゃんと寝て 良くなってよ。
    だから今日は………キスだけで我慢しとくよ………。」
陽菜  「う……ん…………。 分かった。」

そ―言うと、翔くんは私に 優しいキスをした。

翔   「ところで、旅行のことだけど。
    来週ね、1泊2日で………俺の車でみんな乗せて行くから。
    で………迎えに行く順番なんだけど………
    俺の家から出発だから、家の近い順に迎えに行くよ。
    まず、相葉くん、そして茜ちゃん、ニノ、陽菜………になるから。
    最後になっちゃうけどい?
    もし嫌なら、前日に………俺んち泊まる!?」
陽菜  「え、いいよ―。 そんな順番なんて……………。」
翔   「フ――ン。 そっかぁ。
    てっきり 泊まりに行きたいって 言うかと思った。」

翔くんは少しすねたように言った。

陽菜  「フフフ………だって………旅行に行くのに…………。」
翔   「うん………まあ そ―なんだけどね………。」

そして私たちは 笑いあった………。

翔   「じゃあ………ほんとにそろそろ帰るわ。」
陽菜  「うん。 わざわざ来てくれてありがとう。」
翔   「当たり前だろ―。 彼女が具合悪いって言ってんのに―。」
陽菜  「フフフ、うん、ホントにありがとう。」

そ―言うと翔くんは 玄関で………チュッとおでこにキスをしてくれた。

すると、バイバイって 帰っていった。

私は、翔くんの後ろ姿を………見えなくなるまで見つめていた。

そして、私は携帯を持って、ベッドに行った………。

そお………和くんに連絡 しておかないと………。

つじつまが合わなくなる………。

私は 電話することにした。

メ―ルで説明するのが めんどくさかった。

和也  「………もしもし………?」
陽菜  「あ、和くん? さっきは ありがとう。」
和也  「うん………。 で!?」
陽菜  「あのさ、さっき翔くんが来たでしょ。
    バレてたの………。 
    和くん、嘘つくと 癖が出るってさ………。」
和也  「え!? まじで!? さすが翔さん………。
    で、ど―したの?」
陽菜  「う……ん………。 だから とっさに言っちゃったの。
    和くんと茜ちゃんの事。」

私は、翔くんに言った事を 詳しく説明した。

和也  「そっか―。 まあでも………仕方ないかっ………。」
陽菜  「うん。 ごめんね………。」
和也  「でも………勝手に俺の事 話したんだから………
    また………いじわる したくなっちゃった………。」
陽菜  「ええ――。 もお―、いいかげんにしてよ………。
    じゃあ、切るよ。」

そ―言って私は電話を切った。

そして、なんか一気に疲れたせいか………

睡魔が私を 襲ってきた……………………………………。

ピンポ――ン。

朝 目覚めると………

え!? 誰!?

陽菜  「は――い。」

そして扉を開けると………

陽菜  「和くん……………。 なんで!?」
和也  「何? そんなビックリした顔して………。
   昨日 電話で言ったじゃない。
   いじわる………したくなったって……………………。」

そ―言うと同時に ドアをバタンと開け 強引に部屋に入ってきた…………………………。

                     つづく

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