私はあなたに恋をした #32(妄想小説…櫻井翔)

私の頬には、涙がた………………………

涙は………ウソがつけない………

この世に、涙なんてなければ良かったのに。

そしたら私は………ウソを上手くつくことが 出来たのに……………

その瞬間、また………抱きしめられた。

和也  「俺の前では………………ウソつくなよ。」
陽菜  「………」

私の涙は、なかなか治まってくれない………。

それよりも、加速してばかりだ。

ウソだって………バレたじゃん。

涙の……………バカ………。

すると、少し離れたソファ―から声がした。

翔   「………んっ………」
陽菜  「!!!!!」
和也  「!!!!!」

翔くんが、起きた!

私たちは、咄嗟に離れた。

翔   「………あ―、俺、寝ちゃった?」
陽菜  「う……ん………」
翔   「え………なんでニノがいんの?」
和也  「ん……………あ―、忘れ物探しに………」
翔   「フ――ン。 ってか、帰ってよ………?」
和也  「う……ん………。 見つかったらね。」
翔   「何だよ―。 一緒に探すよ。 で、何探してんの?」
和也  「ん……………愛………?」
翔   「フハハ………何言ってんの、ニノ?」
和也  「あ……………愛って書いた………リング。」
翔   「ああ………そ―ゆ―ことね。 ちゃんと最後まで言ってよ。」
和也  「イヤ………言おうとしたら、翔さん 笑うから。」
翔   「あ、そ―だった? ごめんごめん。」

翔くん………謝らないでよ………

全部、ウソなのに………………………。

和也  「どこに落としたんだろ―。」

私は、突っ立ったまま、和くんの方を見てると

目が合って………探してって………ジェスチャ―をした。

仕方なく、探すフリをする。

だって………………そんなの、ないでしょ…………!?

翔   「ってか、そんなリング………持ってたんんだ?」
和也  「うん………。 まあね………。」
翔   「それって………誰かにもらったの?
    ニノは、買わないっしょ………そんなの。」
和也  「うん…………………。 茜にね……………もらったんだよ。」

………ズキン………

そ―なんだ……………って、これって本当の事?

なんか良く分からなくなってきた。

和くん………どっちが 本当なの!?

ホントに、茜ちゃんに………もらったの?

翔   「へ―。 案外ニノも………好きだったんじゃないの?
    茜ちゃんの事………気付いてないだけかも………」
和也  「う――ん。 ど―だろ―ね。」
翔   「おい! 誤魔化すなよ………」
和也  「彼女と……………出会わなければ………
    茜の事、好きになってたかもね………。
    いい子………だから。」
翔   「そっか………。 その彼女………よっぽど魅力的なんだね。」
和也  「そうなんだよね………魅力的………
    俺も………いつの間にか、惹かれてた………。」
翔   「じゃあ……………今度、会わせてよ。」
陽菜  「え…………………!」
和也  「え…………………!」
翔   「え? なんで陽菜が驚くの?」
陽菜  「ん? あ―、彼女さ………彼氏いるのに来てくれるかな?
     って、思って………。」
翔   「あ、そっか………。 ニノ………どお?」
和也  「さあ―。 ど―かな―?」
陽菜  「!!!!!」
翔   「じゃあ、一度、頼んでみてよ?」
和也  「うん………。 ま―いいけど………。」
陽菜  「あ………! 翔くん………その彼女に会って………
    好きに……な……ったら………イヤだな――!?」
翔   「フフ………ならねぇ―よ。 陽菜がいんのに。
    ってか、陽菜………ヤキモチ?」
陽菜  「う………ん………………。 ヤダな―――。
    会って欲しくないな―?」
翔   「大丈夫だよ。 不安だったら、陽菜も
    一緒にいたらいいじゃん? ねぇ、ニノ?」
和也  「え……………あ……うん。」

和くん………うん………って、ど―する気!?

これ………どうなっちゃうんだろう……………………

                    つづく

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