私はあなたに恋をした #59(妄想小説…櫻井翔)

マリ　　｢うん………。　全然、いいよ。｣
陽菜　　｢で……………。　マリちゃんは………大丈夫？｣

しまった………。　あの………マリちゃんの和くんを見る目が………

頭に焼きついて　つい………口に出してしまった………………

マリ　　｢え………？　ど―ゆ―こと？｣
陽菜　　｢え！　あ………………何となく………大丈夫？｣
マリ　　｢……………陽菜ちゃん！｣
陽菜　　｢はい！｣
マリ　　｢………な…い…しょ……………。｣
陽菜　　｢え！　やっぱり？　そ―なの？　マリちゃん。｣
マリ　　｢声………大きいよ。　和に聞こえるから………。｣
陽菜　　｢あ………。　ごめんなさい。｣
マリ　　｢もぉ―。　和が、好きになるの………分かる気がするわ。｣
陽菜　　｢え………？｣
マリ　　｢なんでもない………。｣
陽菜　　｢で？　マリちゃん…………………そ―なの？｣
マリ　　｢よく気付いたね―。　さすが、彼女。｣
陽菜　　｢やっぱり………………あの目………。｣
マリ　　｢え？　目…………がなに？｣
陽菜　　｢ううん。｣
マリ　　｢私は、大丈夫よ。　強いからね。｣
陽菜　　｢……………｣
マリ　　｢黙らないでよ。　大丈夫！　ね？｣
陽菜　　｢うん………。　ありがとう。　ホントに、ありがとう。｣
マリ　　｢ってか………最後みたいじゃない………。
　　　　私たち………友達じゃないの？｣
陽菜　　｢とも……だ……ち………？　　に、なってくれるの？｣
マリ　　｢当たり前じゃない！　だから、これからも遊びに来るよ。｣
陽菜　　｢うん！　やったぁ。｣
マリ　　｢いつか………かっこいい彼氏出来たら………紹介するから！｣
陽菜　　｢うん。　和くんより………いい人、見つけてね。｣
マリ　　｢もっちろん！　まかせて！｣
陽菜　　｢じゃあ…………またね。｣
マリ　　｢うん。　連絡するよ。｣
陽菜　　｢うん。｣
マリ　　｢ほら………、待ってんじゃない？　行ってあげて。｣
陽菜　　｢……………ありがとう……………。｣

そして……………玄関の扉を　閉めた。

ユ―タ―ンし、リビングへ行く。

和也　　｢……………やっと　帰った…………？｣
陽菜　　｢あ………うん。｣
和也　　｢ハァ―、　ほんと　邪魔が入ったよな―。｣

そ―言いながら、私の隣へ移動してきた。

私の　鼓動が加速し始める。

陽菜　　｢でも、マリちゃん………いい子だね―。
　　　　茜ちゃんのために…………｣
和也　　｢あぁ―、ま―ね。｣
陽菜　　｢ってか、和くん………モッテモテだね。
　　　　みんなから、好かれちゃって………。｣
和也　　｢ん？　みんな？｣
陽菜　　｢あ――、あたしと…………茜ちゃん？｣
和也　　｢なんで疑問系なんだよ………。｣
陽菜　　｢あ…………｣
和也　　｢ってか俺は……………陽菜がいてくれたら………十分。
　　　他に　　何もいらない………。｣
陽菜　　｢私だって………そ―だよ。　　
　　　　ねぇ―、　明日　大学行かなきゃダメなんだけど、
　　　　久しぶりに、翔くんに会っちゃうと思う。
　　　　同じ教科　取ってるから。｣
和也　　｢………………………会うんだ……………｣
陽菜　　｢うん。　だって、　一緒だもん。｣
和也　　｢………………………休む…………？｣
陽菜　　｢え…………卒業前なのに、休めないよ。｣
和也　　｢俺が……………行くな……………って言っても？｣

え………………和くん、ど―したの？

なんか………………ドキドキする……………。

和也　　｢翔さんに……………会ってほしくない…………。｣
陽菜　　｢え……………、でも………………大丈夫だよ。｣
和也　　｢ホントに………………大丈夫かな………？｣
陽菜　　｢うん………。　和くんだって、大学でしょ？｣
和也　　｢俺は、別に休んだっていい………。｣
陽菜　　｢え………なんで？｣
和也　　｢だって………行っても　陽菜が　いねぇ―んだもん。｣
陽菜　　｢……………｣
和也　　｢つまんないよ。｣
陽菜　　｢でも………………私は、行くよ。｣
和也　　｢……………………ヤダよ………。｣

そ―言うと、私の後ろに回り………そっと抱きしめてきた。

髪に顔をうずめてきて………………くすぐったい。

和也　　｢なぁ…………行くなよ。｣

耳元で………………そんなこと、言わないでよ…………………。

思わず………………頷きそうじゃない……………

陽菜　　｢でも、単位が……………。　翔くんは、関係ないよ。｣

すると、そのまま後ろから　私の髪をかきあげ………………

首筋に　　唇を　這わせてきた。

私が、そのドキドキに襲われてる時………

その唇が、耳に移動していた。

陽菜　　｢ちょ………和くん………………。｣

私の耳たぶを………軽く　くわえる。

陽菜　　｢ﾝﾝｯ…………ちょっと………。｣
和也　　｢行かない……………って言うまで、やめない。｣
陽菜　　｢え………………｣

和くんの唇は、今度　私の頬へ移動してきた。

そして、空いた手で　私の頬に添えて、そっちに

振り向かせ………私の唇へと　重ねた。

和也　　｢このままだったら………止まんないよ？｣

唇の隙間から　漏れた声。

陽菜　　｢ﾝｯ…………じゃあ………………止めないで………。｣

そ―言うと、和くんの唇が、　離れた。

ん………？　なに？

和也　　｢そんなに……………翔さんに会いたいの？｣
陽菜　　｢ちがう………けど………？｣
和也　　｢大学、行きたいから………そ―言ったんだろ？｣
陽菜　　｢違うよ………。　私も…………止めれなかった………から…………。｣
和也　　｢え……………/////　まじ……で………？｣
陽菜　　｢う…………ん……………。｣
和也　　｢じゃあ……………………俺も　　止めない……………
　　　　でも、学校は、行かせないから………。
　　　　その代わり…………こっちで……………イ　　かせてやるよ。｣
陽菜　　｢！！！　もぉ―、バカ…………//////////｣
和也　　｢ククク………｣

そ―言って、笑ったが………………すぐに真剣な表情に戻った……………

これから私たちは………幸せになれるよね。

今まで、色んな事があったけど………乗り越えてきた。

きっと、この先………和くんとなら………どんなことだって

乗り越えられる………………………きっと……………………。

私はこの時、心から………そ―思った。

どんな困難も…………………あなたとなら……………………………

　　　　　　　　　　　　　　　　　　おわり

続編：、『恋の居場所』