恋の居場所 #08(妄想小説…二宮和也)

帰って行った翔くんの姿を眺め………変わったね………そ―感じていた。

潤   「陽菜。 今の彼のこと悲しませない自信………ないな、俺。」
陽菜  「へっ? なに言ってんの―、潤くん―。」
潤   「……………やっぱ、酔ってんじゃん。」
陽菜  「ええ???」
潤   「イヤ……………そろそろ家まで、送るよ。」
陽菜  「ん………、大丈夫。 1人で帰れるよ。」
潤   「1人は……………危ないよ。 ちゃんと送る。」
陽菜  「え…………、ごめんね。 迷惑かけちゃって…………。」
潤   「迷惑じゃないよ………。 むしろ、好都合………。」
陽菜  「ん? 好都合………? なんか私の家に用事あった?」
潤   「ハハハ………………あった………かな!?」
陽菜  「え………、あるの?」
潤   「うん…………、だから………家、あげてよ。」
陽菜  「ん? なに? 用事って……………」
潤   「酔ってるくせに………そこは、しっかりしてんね。
    イヤ…………い―よ。 酔ってない時にあげてもらう。」
陽菜  「い―の? 用事………。」
潤   「もぉ―、い―よ………。」
陽菜  「そぉ……………」

そして私たちは、歩き出した。

ゆっくり……………歩いてくれてる。

私の為……………だよね?

優しいな……………潤くん………。

ん? なに、ちょっと ときめいてんのよ、私………。

でも、 公園で風に当たったせいか………酔いがかなり ましになった。

陽菜  「潤くん………。 ここなの………家。」
潤   「へ―。 ここかっ。 覚えとこっ………。」
陽菜  「ん? 覚えてど―すんの?」
潤   「え………。 じゃあ―、今度は迎えにでも、来よ―か?」
陽菜  「え………今度は、お迎え?」
潤   「ってか、家 知っとくと、これからきっと………役にたつよ。」
陽菜  「そ………そ―なの………?」
潤   「うん………。 また酔っても、送ってあげられる………。 ねっ?」
陽菜  「え………。 もぉ―、飲まないよ………。」
潤   「彼の………せい………?」
陽菜  「あ……………まあ…………」
潤   「そんな縛られて、楽しい? もっと自由にすれば?」
陽菜  「え……………」
潤   「彼が、飲むなって………言ったんでしょ?
    だから、あんなに拒んでた……………。 違う?」
陽菜  「まぁ…………そ―だけど…………」
潤   「やっぱり………。 陽菜は、ど―なんだよ?
    これからも、お酒………飲みたくないの?」
陽菜  「え………、飲みたくないって事はないけど………」
潤   「じゃあ、今度は 単純にお酒を………楽しもうよ。」
陽菜  「ん………………、 考えとく………」
潤   「いい返事………待ってるよ。」
陽菜  「………」
潤   「じゃあ………また明日。」
陽菜  「うん、明日。 今日はホントにありがとう。」

そして、潤くんを見送り、 私は家に入った。

ベッドに寝っ転がり………考えてみた………。

私は………お酒が、飲みたいの?

でも、和くんが………………ダメって……………

でも………ちょっとは、楽しみたいな………。

あ、そうだ! それを和くんに許可してもらえればいいんだ!

RRRRRR~♪

すると、電話が鳴った。

あ………和くん…………………

陽菜  「もしもし、和くん?」
和也  「ああ―、 家帰った?」
陽菜  「うん………、さっきね。」
和也  「大丈夫………?」
陽菜  「え? なにが………?」
和也  「ん? あの男……………」
陽菜  「え? 潤くんのこと? 大丈夫だよ―、ちゃんと家まで
    送ってくれたし―、優しかったよ。」
和也  「送ってもらったの?」
陽菜  「うん…………。 夜は、1人で危ないからって………」
和也  「はあ? 彼氏づらかよ……………」
陽菜  「何言ってんの? 潤くんは、優しいだけです―。」
和也  「陽菜―。 あんま……………スキ 見せんなよ………………。」

私はこの時………和くんの言ってる意味が、あまりよく分かっていなかった。

                   つづく

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