恋の居場所 #16(妄想小説…二宮和也)

和也  「何がおかしいんだよ………」

和くんはそ―言うと………腕を引き寄せ、私を抱きしめた。

和也  「電話…………………………出ろよ………………………。」
陽菜  「う………うん……。 分かったよ。
    ほら、私もう出ないと………」

和くんの腕の中から、スルリと抜ける。

陽菜  「行ってきます。」
和也  「行ってらっしゃい。」

私は、会社に向かって、少し走る。

もしかして、心配してくれてるのかな………?

お酒飲んで………帰ってこれるかって………

ってか、帰れるよ。 大人なんだから、ちゃんとセ―ブするよ。

陽菜  「潤くん、おはよう。」
潤   「おはよう、陽菜。 今日だよね………?」
陽菜  「うん………。 ごめんね………無理言って………」
潤   「全然………。 嬉しいよ、俺を誘ってくれて………」
陽菜  「そお? ふふ……………」
潤   「うん………、じゃあ、後で………」
陽菜  「うん………」

そして私は、自分の席につき………あっ!!!

潤くんに言い忘れたことがあった………。

バ―ベキュ―のことだ………

これは………石原さんがいないとこで言った方がいいよね?

潤くんに、メ―ルしとこ………。

『お昼休み、話があるんだけど一緒にどお? 陽菜』

すると、すぐに返信が来た。

『いいよ。 近くのカフェにでも行こっか。 潤』

良かった、これで話せる。

潤くんの方を見ると、目があった。

ニッコリ笑ったので、私も同じように返す。

さ………仕事仕事!

フゥ―、終わったよ………。

お腹、空いたな。

私が、椅子で背伸びをしてると、上から………

潤   「すっげぇ―、伸びてる………」
陽菜  「あ……………。」

ちょうど伸びてる変な顔の時に、上から見られた。

潤   「ふふ……………。 じゃ、行こっか。」
陽菜  「うん。」

私たちは、会社の近くにあるカフェに入った。

潤   「で………、話ってなに?」
陽菜  「う………、そうだったね。」

私はお腹が空いて食べるのに、夢中だった………

潤   「ゆっくり、食べろよ。 ここ………付いてる。」

そ―言うと、私の口の横に付いてたご飯粒を取ってくれた。

そのご飯粒は………潤くんの口の中へ入っていった………

陽菜  「!!!!! 食べたの?」
潤   「うん………。 なんで?」
陽菜  「イヤ……………別に…………」
潤   「で? 話は………? 気になって仕方ないんだけど………」
陽菜  「あ、そうだった。
    あのね、今度、みんなでバ―ベキュ―するんだけど、来てほしいの。」
潤   「え? みんなって………?」
陽菜  「えっと………。 私と彼氏と………彼氏の隣の家に住んでる瞳ちゃんって子。」
潤   「え? なんでそこに………俺が?」
陽菜  「私が知ってる男の人が………潤くんしかいなかったから………
    ダメ…………かな………?」
潤   「他にいないの?」
陽菜  「うん……………。」
潤   「今日の食事もそうだけど………またか―。
    これは、何か……………してもらわないとな―。」
陽菜  「あ……………、うん、 分かったよ。
    何でもするから来て! お願い!」
潤   「フ――ン。 何でもいいんだ………。 じゃあ………いいよ。」
陽菜  「ありがとう。」
潤   「じゃあ、早速だけど、今日の夜………朝まで付き合ってよ。」
陽菜  「え…………………………」

                 つづく

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