恋の居場所 #23(妄想小説…二宮和也)
私は静かに受け入れた。
すると、和くんの手が………服の中に入ってきた。
潤くんが………そこにいるのに…………………………………
陽菜 「ちょ……ちょっと和くん。」
和也 「なんだよ………。」
そのまま手の動きは、止まらない。
陽菜 「後でじゃ………ダメ?」
和くんは、また……私の耳元に近づき、
和也 「今がいい………」
陽菜 「ええ………」
和也 「今………陽菜に触れたい。」
陽菜 「でも……………」
和也 「あいつが………いるから?」
陽菜 「うん………。」
和也 「後でって言うなら………触れないよ。」
陽菜 「ええ!!!」
和也 「ハハ………やっぱ触れてほしいんじゃん。」
陽菜 「………でも………今は………」
和也 「じゃあ………後で、なくていいの?」
…………でも、潤くん待ってるし………
やっぱ、無理だよ………。
陽菜 「う……ん………。 仕方ない。 なくていいよ。」
和也 「え………」
和くんの手が、止まった………。
私は、止まった瞬間に和くんから、スルリと抜けて、
陽菜 「ほら、リビング行くよ。」
そ―言って、寝室を出た。
だって、潤くんがいるんだもん。
わかってくれるよね………?
陽菜 「潤くん、お待たせ。 お茶でも、入れるよ。」
潤 「うん。 ありがとう。」
すると、潤くんが………キッチンへ付いてきた。
陽菜 「あ、座ってていいのに………」
潤 「ん………ちょっとキッチン、見たいな―って………」
陽菜 「え、別になんもないのに………」
潤 「ん………別に………いいよ。」
潤くんが、私の横にたつ。
見られると、緊張すんだけどな。
ガチャッ。
寝室のドアの音がした。
和くん、やっと………出てきた。
すると、和くんまで、こっちにきた。
潤くんの後ろを通り………私の真後ろへ………
陽菜 「和くん………なに?」
和也 「ん――。 別に………見てるだけ。」
陽菜 「お茶入れてるだけだから、あっちで待っててよ。」
和也 「ヤダ………」
ええ………、なんなのよ………もお!
和也 「ねぇ、俺のもあんの?」
陽菜 「うん、そりゃあるよ。」
和也 「フ―ン。」
なんか………集中できないし………
……………アチィ……………
熱いお茶が私の手にかかった瞬間………
その手をとられた。
………………………潤くんに…………………………
潤くんは、すぐに、水を出して冷やしてくれた。
潤 「大丈夫?」
陽菜 「う…………ん……………」
潤くん……………
チラッと後ろにいる和くんを見る。
怒ら………ない……よね………?
目が合った……………けど、無表情。
すると和くんは、リビングへ行った。
何よ………無視?
潤 「陽菜………まだ痛い?」
陽菜 「ん………もう大丈夫みたい………」
潤 「気をつけろよ………」
陽菜 「うん………ありがとう。」
潤くん、優しいね………。
もぉ、和くんったら………潤くんのほうが、かっこいいじゃん。
すると、潤くんはお茶を持ってリビングに向かった。
私も後ろを付いていき………
和くんのほうをチラッと見た。
え………ずっと目が合って、そらさないんだけど………。
ちょっと………怖い眼、してる?
私も、そらせられないじゃん………
だから、少し ニコッとしてみた。
…………………さらに怖い眼になった………?
まさか、怒ってる?
でも、私が悪いわけじゃないよね?
潤くんが、優しくしてくれただけなのに………
すると、和くんが潤くんに、
和也 「陽菜の火傷の処置………ありがとう……………」
そ―言った………。
つづく