恋の居場所 #28(妄想小説…二宮和也)
雅紀 「久々に会いたいな―。 そっち………行っていい?」
陽菜 「ん? 別に………い―よ。 ねぇ、和くん?」
私は、和くんの方を見ながら、そ―言った。
雅紀 「え!いいの? じゃあ、今から、向かうよ。」
陽菜 「あ、う……ん………。」
そ―言うと、電話は切れた。
和くんに、携帯を渡す。
サッと取って、ポケットにしまう和くん。
なんか、言ってよ………。
陽菜 「か……ず……くん………?」
和也 「なに?」
陽菜 「ゲ―ム………する?」
和也 「………相葉さんってさ………まだ陽菜のこと、好きなんだよ。」
陽菜 「え? ウソだよ………。もう大分たつよ………?」
和也 「だから、俺が………断ったのに………。
ヘラヘラして………い―よ、だって………。」
陽菜 「別に、ヘラヘラなんて、してないよ。」
和也 「ど―だか。」
陽菜 「………」
和也 「相葉さん、いっつも陽菜の事、聞いてくんだよ。
ニノが、うらやましいって………。
未だに、彼女作んないしさ………。
実は、何回も、誘われてんだよ。
陽菜んち、行く時………。 俺も行きたいって。
ずっと、断ってたのに………意図も簡単に………」
陽菜 「………ごめんなさい。 知らなかった………」
和也 「ちゃんと陽菜から、すぐに帰ってもらってよ。」
陽菜 「うん。 分かった。」
しばらくすると、ピンポ―ン………
和也 「俺が出る………。」
陽菜 「え、うん。」
そして、和くんは玄関へ行き、相葉くんを家にあげた。
和也 「ここ、座って………」
そこは、私から1番離れた場所だった。
和くんは、その相葉くんと私の間に座る。
雅紀 「陽菜ちゃん。 久しぶり。元気だった?」
陽菜 「うん………。 元気だよ。 相葉くんは?」
雅紀 「うん、俺も………なんとか元気。」
陽菜 「………なんとか………?」
雅紀 「うん、なんとか………」
相葉くんは、和くんの方をチラッと見る。
和也 「何がいいたいんだよ………。」
雅紀 「イヤ、別に………」
和也 「あ、そ―。 じゃあ、言うなよ。」
雅紀 「??? なに、怒ってんの?」
和也 「え―、別に―。」
雅紀 「そお?」
和也 「あ―、ちょっと誰かさんが鈍いからさ―。
イライラしちゃった………」
雅紀 「俺? 陽菜ちゃん?」
和也 「考えりゃ、わかるっしょ………」
雅紀 「………」
相葉くんが、こっちを見る。
目が合ったけど………
和くん………私のこと、言いたいんでしょ?
私は、和くんの方を見る。
下を向いたまま、肩を落としてる。
どうしよう………。
陽菜 「あ、相葉くん………」
雅紀 「ん? ど―したの?」
陽菜 「午後の予定は………ないの?」
雅紀 「ん、別にないよ………。」
陽菜 「あ………そっかぁ。 あのね、私たちは………
予定………あるんだよね………。」
雅紀 「え、そ―なの?どっか行くの?」
陽菜 「うん。 美味しいレストラン………予約してるの。」
ウソ、ついちゃった………。
なんか、相葉くんを早く帰さないといけない感じがした。
雅紀 「そうなの? 2人で?」
陽菜 「あ―、うん。 2人で………」
和也 「陽菜……………」
陽菜 「ん? なに?」
和也 「別に、ウソまで………つかなくていいよ。」
陽菜 「え………」
和也 「俺は、陽菜にウソ つかせたいんじゃないから。」
私………また空回りした……………………?
つづく