恋の居場所 #33(妄想小説…二宮和也)

瞳   「もしかして、潤って人となんかあんの?」

え………! 何言ってんの?

あるわけないじゃん………

瞳   「抱き締められたり………したわけ………?」
和   「ええ!!!」
雅紀  「ええ!!!」
陽菜  「え……………」

そ―言えば……………2回ほど、あったかな……………

和也  「あんの………?」
陽菜  「あ……あるわけ……ないじゃん………」
和也  「なに、テンパっちゃって………」
陽菜  「え! そんなのないよ………」

このウソは………仕方ないよね。

知らない方がいいに決まってる………

他に潤くんしか知らないし………

瞳   「ん―? じゃあ、バ―ベキュ―の時に聞いてみよ―っと。」
陽菜  「え………? 別に聞かなくても………ないんだから………」
瞳   「ってか、潤くんのこと、気になってんの?」
陽菜  「まさか! 違うよ。」
瞳   「フ――ン。」
陽菜  「私が好きなのは………和くんだけだよ。」
瞳   「………」
雅紀  「………」
和也  「俺だって………陽菜だけだから………」
雅紀  「瞳ちゃん………ご飯でも、食べに行く?」
瞳   「え………」
雅紀  「ほら、行くよ。 もう、これ以上邪魔はできないでしょ。」
瞳   「あ………え………」

すると、相葉くんは瞳ちゃんの腕を引っ張って連れて行った。

気をきかせてくれたんだね。

私は、この沈黙に耐えきれず、キッチンに行って

コ―ヒ―を淹れなおそうと、お湯を沸かす。

すると、キッチンの横に影が見えた。

和也  「ごめんな………、言わなくて………」
陽菜  「え………。 うん。」
和也  「ホントに、ご飯食べただけだから。」
陽菜  「うん。」

グツグツ沸いたお湯を眺めながら、耳だけを和くんのほうへ向けていた。

和也  「ってかさ―。 ホントに、抱き締められたりしてない?」
陽菜  「え………」

思わず、視線を和くんの方へ向けてしまった。

和也  「やっぱ………抱きしめられたんだ………」

ここで嘘は………つけない。

和くんの切ない表情が………嘘つくなって………語ってるようにも見えた。

陽菜  「うん………。 ごめん………。」
和也  「………」
陽菜  「でも、ほんの一瞬だから………。」
和也  「………それって………いつ?」
陽菜  「あ、和くんが家に1時間後に来てって行った日と………」
和也  「と………? って、まだあんの?」
陽菜  「うん………。 潤くんが家に来て、下まで送った時。」
和也  「………なんで、2回も他の男に触れさせてんだよ。」

すると、和くんが後ろから抱きしめてきた。

和也  「俺以外に………触れさすなよ。」
陽菜  「うん………。 ごめんね………。」
和也  「ほんとにそ―思ってる?」
陽菜  「うん、思ってるよ。 そっちだって………」
和也  「ん? なに………?」
陽菜  「瞳ちゃんに………触れてないよね………?」
和也  「触れるわけないじゃん………」
陽菜  「ホントに………?」
和也  「疑ってんの………?」
陽菜  「そ―じゃないけど………」
和也  「じゃあ………ヤキモチ………?」
陽菜  「え………………」
和也  「フフ………そ―なんだ………」
陽菜  「………」

私を抱きしめていた和くんの腕にギュッと力が入った。

やっぱり私は………この人が好き………

幸せを噛みしめるって………こ―ゆ―ことかな………?!

和也  「ってかさ、1時間後に来てって行った日さ―、実は……………」

                つづく

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