恋の居場所 #37(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「あはは………ごめんね………つい………」
潤   「ああ………聞きたくなかった………………………」

そ―言うと潤くんは、自分のデスクの方へ歩いて行った。

ん? なんか、まずかった?

私も自分のデスクへと行く。

ってか、和くん………休みいつか聞いてないや………

いつ、来るんだろう。

あ、でも、連絡来るか!

すると、ちょうど携帯が鳴った。

メ―ルだ。

『バ―ベキュ―、次の土曜日から1泊しよ―だって。 和』

『え! 1泊するの? 陽菜』

『うん、コテ―ジ借りようって………。 和』

『わかった。 潤くんに言っとくね。 陽菜』

『うん、陽菜………好きだから………。 和』

『私も、和くんが好きだよ………。 陽菜』

ってか………1泊すんのか………

潤くんに言わないとな………そして、チラッと見てみた。

超真剣にパソコン打ってる………。

私は、じっと見ながら考えた。

いきなり1泊だなんて、潤くん行けるのかな?

ってか………その4人で………?

なんか………気まずくない?

すると、潤くんと目が合った。

潤くんは………ハテナ………な顔をした。

そりゃそっか………私がずっと見てると、意味わかんないよね。

だから、一言メ―ルを。

『あとで、話がある。 お昼一緒にどお? 陽菜』

『うん。 オッケ―、後で………。 潤』

潤くんの方を、もう一度見てみた。

うわ!!! ビックリした、こっち見てんじゃん。

私は、笑った………でも………

潤くん………笑ってくれない………

なんで………? 

さっきの怒ってるの? イヤ、まさかね………

私は、自分のデスクに視線を戻した。

なんかモヤモヤするな………

ハァ………ちょっとお手洗い行こう―っと。

鏡を見て、身だしなみを整える。

ん? 目の下にクマができてんじゃん。

和のせいだ……………なんてね………。

すると、トイレの扉が開いた。

石原  「陽菜ちゃん………。」
陽菜  「あ、石原さん。 なんか久しぶりですね。」
石原  「そ―だね。 そ―言えば、この前………
    私が帰った後、ど―なった?」
陽菜  「え………あの後は………少し飲んで、彼氏とご対面しました。」
石原  「え! ご対面? なんで………?」
陽菜  「あ、なんか彼氏のお隣の女の子がバ―ベキュ―に行きたいって言って、
    その前に、顔だけ合せておきたいって………」
石原  「あ、そ―ゆ―ことね。 もぉ―、てっきり………
    なんかあんのかと………」
陽菜  「ええ!私と潤くんがですか?」
石原  「うん………」
陽菜  「あるわけないじゃないですか。 彼氏いるんですよ。」
石原  「ふふ………だよね………。 ごめんごめん。」
陽菜  「いえ………大丈夫ですけど………」
石原  「で………バ―ベキュ―行くんだ?」
陽菜  「はい………そ―なんです。」
石原  「ん? なんか、乗り気じゃなさそう?」
陽菜  「………はい………。 隣の女の子がちょっと………」
石原  「もしかして、彼氏さんの事、狙ってんの?」
陽菜  「ん………そこまでハッキリはわかりませんが、
    仲、よくって……………不安なんです。」
石原  「そっか………。 彼氏から、離れないようにね。」
陽菜  「はい………。」
石原  「何かあれば言って。簡単なアドバイスぐらいならできるかも。」
陽菜  「石原さん、ありがとうございます。」
石原  「さ、そろそろ戻んないと………。」

そして、私はデスクに戻ったが、すぐにお昼休憩になってしまった。

しまった………どんだけトイレにいたんだ………

今日は、残業になるかも………

ちょっと、字 打っとこう。

すると、後ろから、

潤   「誘っといて、まだかよ?」

私は、声の方へ振り返った。

陽菜  「え! 早いね―、潤くん。」
潤   「俺は、時間にきっちりしてんの。」

すると、パソコンを打ってる手に、

潤くんの手が覆いかぶさる。

潤   「………終わり。 時間なくなるよ。」
陽菜  「うん………」

ってか、わざわざ手で止めなくても………

なんかいちいちドキドキしちゃう。

こんなこと………絶対、和くんには言えないな。

でもまさか、このドキドキが………まだまだ続くなんて思ってもいなかった………

               つづく

このページの先頭へ