恋の居場所 #38(妄想小説…二宮和也)
なんかいちいちドキドキしちゃう。
こんなこと………絶対、和くんには言えないな。
でもまさか、このドキドキが………まだまだ続くなんて思ってもいなかった………
そして私たちは、社員食堂に行き、向かい合わせで座る。
潤 「で、話ってなに?」
陽菜 「あ、あのね、バ―ベキュ―のことなんだけど、
土曜日から、1泊するんだって………」
潤 「え! 1泊すんの? どこに?」
陽菜 「なんか、コテ―ジ借りるみたい。」
潤 「そっかぁ。 でも、楽しそうじゃん。」
陽菜 「都合、大丈夫?」
潤 「うん、行ける行ける。」
陽菜 「そっ、なら良かった。 和くんに言っとくね。」
潤 「おう………。 土曜日か………後1週間。
それまでさ、また飲みに行かない?」
陽菜 「え………、飲みに? 時間あるかな?!」
潤 「時間………とれない?」
陽菜 「う……ん………。 和くんが泊まりに来るからさ―。
いつか、わかんないの………。」
潤 「じゃ、今日は?」
陽菜 「え!今日? あ………今日は、残業だ………。」
潤 「手伝ってやろっか………?」
陽菜 「ううん。 ちゃんと自分でがんばるよ。」
潤 「そお?!」
陽菜 「ああ! 暇だったら………石原さんと飲みに行ってくる?」
潤 「はあ? なんで石原さんが出てくんだよ。
それに………俺は暇じゃない………。」
陽菜 「あ………そですか………。 じゃあ、私と飲みに行ってる場合じゃないじゃん。」
潤 「それは………同僚だから………時間作るよ。」
陽菜 「無理しなくてもいいのに………」
潤 「別に、無理してねぇ―よ。 さ、戻るぞ。」
昼休憩も終わり、私たちはそれぞれ仕事を始めた。
やっぱり、定時の5時には終わりそうにないな………。
よし、集中集中!
そして、5時になり、
潤 「陽菜、やっぱ残業?」
陽菜 「うん………。 残業だよ―。」
潤 「そっか………。 がんばれよ。 じゃ………」
私の頭をポンポンとして、潤くんは会社を出ていった。
さて、あとすこし、頑張らないと………。
カタカタ打ってると、あ―――、眠くなってきた。
睡眠不足が………今頃、あらわれてきた。
目………覚まさないと………。
あ! そのためには………
RRRRRRR♪
私は、和くんに電話をした。
和也 「ん、もしもし………陽菜?」
陽菜 「うん……………」
和也 「ど―した?」
陽菜 「ん―、ちょっと声が 聞きたくなってさ。」
和也 「そ―なんだ。 今、どこ?」
陽菜 「あ、今 仕事中なの。」
和也 「まだ仕事?」
陽菜 「うん、残業。 和くんは、何してんの?」
和也 「あ―、俺は……………。 相葉くんと一緒。」
陽菜 「あ…………そうなんだ。」
和也 「あ、この前さ、結局ご飯食べただけなんだって………」
陽菜 「ええ………それだけ?」
和也 「うん………それだけ。 って、ちょっと相葉くん、うるさいよ!」
陽菜 「え、真横にいるんだ?!」
和也 「うん、陽菜ってわかったら近寄ってきた。
だから、取りあえず切るよ。 仕事頑張れよ。」
陽菜 「うん………。 ありがとう。」
そして、電話は切れた。
声、聞けて良かった………
あ、いつ休みか聞くの忘れた………
あ―あ………そしてまたパソコンを打ち始める。
……………………
よし………終わった―。
時計を見ると、19時だった。
うわ………2時間も残業してた。
さて、今日は帰ってすぐ、寝よっ。
そして、会社を出ると、なんか見たことあるような後ろ姿。
そこにいたのは…………………
つづく