恋の居場所 #40(妄想小説…二宮和也)

潤   「ん――、 わかんないや………」

ええ………大丈夫なの………?

これ飲んだら、帰りたいんだけどな。

私は無事……………帰れるのかな………………………?

陽菜  「ちょっと、潤くんしっかりしてよ。
    1人で、帰れるよね?」
潤   「ん―――。 わかんない………」

そんなに飲んでたっけ?

肝心なとこ、見てなかったな。

部屋割のことで、頭いっぱいだった………。

そして私は、最後のお酒を全て飲んだ。

よし! 帰ろう。

小さいコップに1杯だから、大丈夫。

私が立ちあがると、

潤   「………もぉ―帰んの―?」

そ―言って立ちあがった瞬間………潤くんがふらついた。

私は潤くんの腕を掴み、

陽菜  「………大丈夫………?」
潤   「ん―――」
陽菜  「じゃあ、タクシ―止めるから。 住所言ってね。」
潤   「え………。 じゃあ陽菜、一緒に乗れば?」
陽菜  「イヤ………いいよ。 歩いて帰れるから。」
潤   「でも………乗った方が早く帰れるよ。」
陽菜  「え、 私の家 寄ってくれんの?」
潤   「うん―。 いいよ―。」

私たちは、タクシ―に乗った。

ドライバ―さんに 私の住所を告げる。

なんか………揺れてたら、眠くなってきた。

眠い時に、お酒プラス車の揺れって………

最高に 気持ちいいな………

いつの間にか………寝てしまっていた。

潤   「陽菜―。 ついたよ―。」
陽菜  「え………、あ、ついたのね。」

やっぱ、寝ちゃったな………

私は、タクシ―を降りた。

陽菜  「え!!! なんで、潤くんも降りんの?」

って、あ―、タクシ―行っちゃったし………

潤   「え、だって………俺んちだもん………」

そ―言って、マンションを指さした。

ええええええ!!!!!

私の家………は………?

陽菜  「なん……で………?」
潤   「俺、家………とは言ったけど、陽菜んちとは言ってないよね?」
陽菜  「でも、さっき………私 住所言ったよね………?」
潤   「え――? そ―だっけ―?!」
陽菜  「………えええ! なんで…………???」
潤   「なんでだろう………」
陽菜  「………ってか、私………帰るよ。」
潤   「もう遅いよ? それにタクシ―でまた寝ちゃったらど―すんの?」
陽菜  「………」
潤   「泊まれば………?」

ええ! イヤイヤイヤ………さすがにそれは、まずいよ。

同僚だから、何もないのはわかってるけど………

泊まるのは、やばいよね。

遊びに行くならまだしも………ダメだよ。

陽菜  「イヤ―………やっぱ帰るよ?」
潤   「俺の事………信じられない?」
陽菜  「え………」
潤   「そんなに………信用ない………?」
陽菜  「イヤ………そ―じゃなくて………」
潤   「和……………?」
陽菜  「うん………。 あ、和くんに迎えに来てもらうよ。」
潤   「………俺のマンションまで?」
陽菜  「う……ん………」
潤   「それ知ったら、和は なんて思うかな?!」

あ………………そっか………。

ダメだ………

陽菜  「じゃあ、ここでタクシ―待ってるよ。」
潤   「……………。  じゃあ、俺も一緒にここにいよっ。」
陽菜  「え、いいよ。潤くん、酔ってるでしょ? 寝ておいでよ。」
潤   「………酔ってるよ……………」
陽菜  「いいよ。 部屋戻って………」

私は、その場にしゃがみこんだ。

きっとすぐ、タクシ―来るよね。

潤   「陽菜―。 あ―、俺もう 動けない。
    部屋まで………歩けないや………」

ええええ! ちょっと!!!

陽菜  「じゅ……潤くん………?」

潤くんも私の横に、しゃがみこみ、肩にもたれてきた。

陽菜  「え! ちょっとここで寝ないでよ!」
潤   「ん――、ひ―な―………」

ウソ………ど―すんのよ!!!

部屋まで連れてく? それとも置いていく?

それともこのまま………目覚めるまで…………………………?

             つづく

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