恋の居場所 #41(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「え! ちょっとここで寝ないでよ!」
潤   「ん――、ひ―な―………」

ウソ………ど―すんのよ!!!

部屋まで連れてく? それとも置いていく?

それともこのまま………目覚めるまで…………………………?

取りあえず私は、潤くんを起こそうとした。

陽菜  「ちょっと潤くん、自分の部屋 行ってよ。」
潤   「ん―、陽菜―連れてって―。」
陽菜  「無理だよ―。」
潤   「頼むよ――。 支えてくれるだけでいいからさ―。」
陽菜  「………」
潤   「陽菜って………つめた―い………」
陽菜  「………でも………」
潤   「仲間じゃ……ねぇ―の?」
陽菜  「え、もちろん 仲間だよ………。」
潤   「だったら………。 支えるぐらい、いいんじゃないの?」
陽菜  「………もぉ………わかったよ。」

部屋のカギを開けたら、すぐ帰ろう。

私は、潤くんを支えながら、エレベ―タ―に乗り込む。

陽菜  「何階?」
潤   「えっと……………、一番上………」
陽菜  「え! 最上階?」
潤   「うん…………」

私は、最上階のボタンを押し、揺れる中、

潤くんをしっかりと支える。

そして、なんとか部屋の前までたどり着き、

陽菜  「潤くん、鍵………」
潤   「ん………これ………」

私は、鍵を受け取り、 扉を開けた。

陽菜  「はい、着いたよ。」
潤   「う……ん……。 ベッドまで連れてってよ。」
陽菜  「ええ! もう家なんだから大丈夫でしょ?」
潤   「連れてってくれないと、ここで寝て風邪引いちゃうよ?」
陽菜  「……………。 帰るよ………。」

私は、帰ろうと身体を反転させると、

手首を掴まれた。

潤   「ちょっと、待ってよ。」

私は、顔だけ振り返り、

陽菜  「………なに………?」
潤   「………………………。 また、明日………」
陽菜  「うん。 明日ね………。」

私は、手首を解放され、歩き出す。

良かった………やっぱり、潤くんは、信用できるね。

ちゃんと帰してくれた。

タクシ―に乗り、自分の家に帰った。

帰ると、ちょうどメ―ルが………。

『今日はありがとう。 今度は家に遊びにおいでよ。 潤』

『これからは飲みすぎないようにね。 おやすみ。 陽菜』

『……って、質問の返事は………? 潤』

『あ………、機会があればね………。 陽菜』

『じゃあ………、機会 作るよ。 潤』

『なにそれ………。(笑) 陽菜』

『じゃあ明日。 おやすみ。 潤』

『ちゃんと寝てね。 おやすみ。 陽菜』

私は、サッとシャワ―を浴びて、すぐに眠りについた。

翌朝………。

陽菜  「んん………。 なんか………ダルイな。」

           つづく

このページの先頭へ