恋の居場所 #44(妄想小説…二宮和也)

和也  「ダメとは言わないけど………なんかヤだな。」
陽菜  「え……………」
和也  「やっぱ………風邪、うつっちゃうかも………」

そ―言うと、和くんは真っ直ぐな視線で、私を見つめてきた。

そしてそのまま………上半身を屈め、顔が近づいてきた。

唇が触れそうになる瞬間、

陽菜  「ホントに、うつっちゃうよ?」
和也  「い―の。」

そ―言い終わる時に、唇に触れてきた。

私の体温は、さらに上昇していく。

熱のせいか………和くんのせいか………もっと触れたくなった。

私は、和くんの首に腕を 絡ませる。

すると、和くんも……………私の口内へ、侵入してきた。

ピンポ―ン………

え……………………?

あ、そうだ! 潤くん………!

すっかり忘れてた。

って、和くん……………やめないの?

私は、肩を トントンっとしてみる。

和也  「ん………なに?」

そ―言って、また………唇が………

イヤ………聞こえてるでしょ………?

陽菜  「ん…………きた……よ………」
和也  「………だから………?」
陽菜  「……でないと………」
和也  「寝てたって、言えば?」

今度は、耳まで……………

陽菜  「………んっ………、イヤ、出ないと。」

私は、和くんの肩を トントンっとして、寝室から出た。

ふぅ―、なんとか治まったかな?

ガチャ………

潤   「陽菜………。 大丈夫?」
陽菜  「う……ん……。 まだ熱はあるけどね。」

私たちは、リビングに行く。

潤   「はい、これ。 薬ね………。」
陽菜  「あ、わざわざありがとう。」
潤   「ちゃんと食って、薬飲んで、寝ろよ?」
陽菜  「うん………」
潤   「………ついでに、おかゆでも作ろっか?」
陽菜  「え……、そんな、いいよいいよ。」

すると寝室から、声がした。

和也  「へ――。 ずいぶん仲、いいですね―。」
潤   「おお………ビビった。 いたの?」
和也  「ええ………。 寝室に………いました。」
潤   「………」
和也  「俺、そろそろ帰んないとダメなんだけど………
    これじゃ―、まだ帰れませんね………。」
潤   「あ、用事なら、帰ってくれていいよ。
    俺が、おかゆでも作っとくから………」
和也  「フ――ン。 じゃあ、もう少しいるわ。」
潤   「え………」
陽菜  「潤くん………ホントにいいよ。」
潤   「大丈夫。 まかせて。 出来たら呼ぶから、寝ててよ。」

そ―言って、潤くんはキッチンへと行った。

私は……………仕方なく寝室に行った。

ベッドに横になって、思った。

2人だけにして………大丈夫だったかな?

気になって………寝れないじゃん。

しばらくすると、コンコン………ドアをノックする音がした。

私は、ベッドから出て、ドアを開ける。

潤   「出来たよ。 食べるでしょ?」
陽菜  「うん………、ありがとう。」

私は、潤くんの後ろをついていくと、

和くんは、ソファ―に横になっていた。

ホッ………大丈夫だったみたいだね。

そして、ダイニングの椅子に潤くんと向かい合わせで座る。

陽菜  「いただきます。」
潤   「ど―ぞ。」

私は、おかゆをフゥ―フゥ―しながら食べた。

陽菜  「………あっつ………」
潤   「大丈夫? ほら、かして………」

おかゆのお皿を取って、潤くんはフゥ―フゥ―してくれた。

ソファ―の方をチラッとみると、頭の方だったので、

顔は見えなかったけど、テレビ………見てるよね。

視線を潤くんの方に戻す。

潤   「もう大丈夫だと思う………はい………」
陽菜  「あ……りがとう………」

私は、おかゆを口にした。

その時、

和也  「………そろそろ、いいんじゃない………?」

            つづく

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