恋の居場所 #45(妄想小説…二宮和也)

私は、おかゆを口にした。

その時、

和也  「………そろそろ、いいんじゃない………?」

私と潤くんは、同時に和くんの方を見た。

和也  「もぉ……………いいでしょ?」

和くんが、潤くんの方を見た。

潤   「あ………うん。 陽菜、これ食べたら薬飲んで寝ろよ。」
陽菜  「うん。 今日は、ホントにありがとう。」

私は、潤くんを玄関まで送った。

和くんも………後ろをついてきた。

潤   「じゃ………おやすみ。」
陽菜  「………おやすみ………」

バタン………扉が閉まった。

…………………

私が振り返ると………和くんのグッと力の入った目。

………なんだろう………

和也  「俺も………帰んないとな……………。」
陽菜  「あ、そうだよね。 今日は、ありがとう。」
和也  「………それだけ………?」
陽菜  「え……………」
和也  「陽菜は………俺が、帰ってもいいの?」
陽菜  「ん………、でも………明日仕事でしょ?」

ホントは、そばにいてほしい………けど………

たぶん、寝ちゃうし………

まだ身体がだるい………。

和也  「そ―。 じゃあ………帰るわ。」
陽菜  「あ………うん………。
    明日……………来るんだよね?」
和也  「あ―。 どうしよっかな―。」
陽菜  「………来ないの………?」
和也  「来てほしい………?」
陽菜  「うん………。」

すると、和くんは私を抱きしめた。

髪を撫でながら、私の首に鼻先があたる。

和也  「俺も………来たい。」

首筋に響く、和くんの声………

……………和くんに触れたくなったけど………

私は、静かに頷いた。

和也  「明日は、泊まるから………。」

そ―言って、私から離れた。

陽菜  「うん。 わかった………」
和也  「じゃあ、ちゃんと薬飲んで寝ろよ。」
陽菜  「うん、ありがとう………」

そして、和くんは帰って行った。

さて、明日の為に ちゃんとおかゆ食べて、

薬飲んで、寝よう。

……………明日のた……め………って………?

ふふ………、まっ いっか。

翌朝………。

熱………………下がったかも。

仕事、行こっかな。

私は、支度をして会社へ向かった。

今日は、和くんが泊まりに来る。

楽しみだな………………。

陽菜  「あ、潤くんおはよう。 昨日はありがとう。」
潤   「おはよう。 全然いいよ、それより寝れた?」
陽菜  「うん、ちゃんとおかゆ食べて薬飲んで寝たよ。」
潤   「和は………いつまでいたの?」
陽菜  「え、すぐ帰ったよ………。」
潤   「え、あっ、そ―なんだ。」
陽菜  「でも今日………泊まりに来る。」
潤   「え………。 また来んの?」
陽菜  「うん、昨日は来る予定じゃなかったし………。」
潤   「もしかして………俺が来るから………?」
陽菜  「………さぁ? わかんないけど………。」
潤   「言ったんだ………。 俺が来ること………」
陽菜  「うん………。 言ったよ。」
潤   「………別に言わなくても良かったんじゃない?」
陽菜  「え………」
潤   「………ってか、言ってほしくなかったんだけど。」

            つづく

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