恋の居場所 #47(妄想小説…二宮和也)

………後ろから腕を掴まれ………振り返る。

潤   「そうだ、用事。」
陽菜  「え?」
潤   「陽菜………。……………………好きだ…………………」
陽菜  「え………?」
潤   「陽菜が、好き………。」
陽菜  「じょ………う……だん………?」
潤   「じょう……だん……………じゃない。」

ビックリして、言葉が出なかった。

潤   「わかってるから。 それだけ、言いたかっただけ。」
陽菜  「………」
潤   「じゃあ………気をつけて、帰れよ。」

すると、潤くんは私に背を向けて、帰って行った。

…………………えええええ!!!!!

潤くん……………本気で言ったの………?

私は、歩きながら………その言葉が離れなかった。

………好きだ………

まさか、潤くんの口から出るなんて………思いもしなかった。

潤くんが………………私を、好き?

気付くと、家の前についていた。

和也  「おっせぇ―よ。」
陽菜  「あ! 和………、早いね。」
和也  「イヤ、陽菜が遅いんだよ。 何してたの?」
陽菜  「え………なにも……してないよ。」
和也  「ん? それで、こんな遅いの?」
陽菜  「うん………。 ちょっと遠回り………」
和也  「ふ―ん。 まっ、いいけど。 会えたからさ。」

和くんは、私の手をひいて、歩き出す。

会話に……………集中、できない………。

あ、買い物するの 忘れたし………

部屋に入ると、和くんはソファ―に寝っ転がり、くつろぐ。

私は、キッチンへ………

なんで………? 潤くんの言葉が、頭から離れない。

…………………

和也  「陽菜………?」

和くんが、キッチンを覗きに来た。

陽菜  「え?」
和也  「さっきから、呼んでんだけど………?」
陽菜  「あ、ごめん。 気付かなかった。」
和也  「………なんかあった………?」
陽菜  「え………あ―、ちょっと上司に怒られちゃって………」
和也  「………大丈夫?」
陽菜  「う……うん。 大丈夫………。」
和也  「………慰めてあげよっか………?」
陽菜  「え………?」

和くんは、私の手を引っ張り、腰を引き寄せる。

鼻先が、触れ合う。

見つめあってると、

和也  「あ!」

和くんは、回転して 私から離れた。

え………? なんもなし………?

ってか、 あ! って、なに?

和也  「これ、あげる。」

そ―言って私に見せてきたのは、

小さな箱。

陽菜  「なに………?」
和也  「うん、あけてみて。」

私は、結ばれたリボンを取って、箱をあけた。

陽菜  「あ、ピアスだ。 かわいい―。」
和也  「………ふふっ………」

和くんは、ニヤけながら、下を向いた。

ピンクゴ―ルドのハ―トの形をしたピアス。

陽菜  「和くん………ありがとう。」

私は、和くんに 抱きついた。

胸に顔をうずめ………上を見上げる。

和くんが、そっと唇を重ねてきた。

とっても優しいキス。

ゆっくり………時が流れた。

唇が離れると、

和也  「さっきの続き……………しよっか………?」

つづく

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