恋の居場所 #49(妄想小説…二宮和也)

潤くん……………と話さなきゃいけない。

告白されたことが、頭をよぎった。

この時、和くんの口から 潤くんの名前を出されて、ドキッと………した………

和也  「俺も一緒にでるよ。」
陽菜  「うん………。」
和也  「ピアス………外すなよ。」
陽菜  「うん、ずっとつけとくよ。」
和也  「じゃ、仕事頑張れよ。」
陽菜  「うん、ありがとう。」

私は、和くんと別れた。

さて………潤くんに車の事、言わないとね。

私は、自分の席についた。

ん? まだ来ないな………めずらしい。

しばらくすると、廊下がバタバタ聞こえた。

あ! 来た!

って、遅っ………ど―したんだろう?

潤くんと目があった。

私はビックリして、目をそらす。

また思いだした………昨日の事………。

ん? 上司に何か言われてる………。

って、私 見すぎ?

仕事仕事!!!

そして、昼休み。

潤くんに言わないとダメなのに………足が重い。

なんか………いつものように、行けないな。

すると、

潤   「陽菜、おはよう。 って、もうお昼だけど。」
陽菜  「あ!あぁ……おはよう。」
潤   「ん? ど―した?」

顔を覗きこまれた。

顔が………引きつってるかな?

普通に………普通に………。

陽菜  「あ、お昼 一緒にどお?」
潤   「うん、いいよ。」

さ………言わないと。 あ、その前に、

陽菜  「潤くん………なんで遅刻したの?」
潤   「え………あ――、寝坊。」
陽菜  「寝坊? めずらしいね………。」
潤   「………誰かさんのせいじゃない?」
陽菜  「え………?」

ドキッとした。

なに………? 私のせいって言いたいの?

潤   「ホント、寝不足だよ。」
陽菜  「………私の………せい………?」
潤   「別に………。 そ―じゃないよ。」
陽菜  「そお………?」
潤   「なに? 陽菜に告って、陽菜の事で頭がいっぱいで、
    中々寝れなくて、寝坊した………って思ってる?」
陽菜  「うぅ………イヤ……………そこまでは言ってないけど。」
潤   「はは………。 大丈夫、陽菜のせいじゃないよ。
    自分のせい………。」

え……………。 それってやっぱり……………。

潤くん………優しいね。

潤   「それより、これ、美味そうじゃん。
    ちょっと、ちょ―だい。」

私の食べかけのものを、スプ―ンですくい、味見した。

今までもたまにあったけど………なんか違う。

潤   「ん? ダメだった?」
陽菜  「え! そんなことないよ………」
潤   「………俺の事、意識 してたりして………?」
陽菜  「ち……違うよ。 私は………か……ず………」
潤   「わかってるよ。」

和くんが好きだから………って言おうとしたのに………

最後まで言わせてくれなかった。

潤   「ねぇ、陽菜。」
陽菜  「んっ?」
潤   「でもやっぱり、和の話はあんまり、聞きたくないな。」
陽菜  「え………」
潤   「ちょっとは、遠慮してくれよ。」
陽菜  「あぁ、ごめんね。」
潤   「俺……………あきらめないから……………」

           つづく

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