恋の居場所 #56(妄想小説…二宮和也)

すると潤くんが………

潤   「瞳ちゃん、大丈夫………?」

瞳ちゃんの腕を、ガシッと掴み、しっかり立たせた。

なぜかその潤くんの行動に………ドキッとした自分がいた………

瞳   「あ、潤くん………ごめんね。」
潤   「1人で、歩ける?」
瞳   「ん………うん、なんとか………」

そして潤くんは、瞳ちゃんから離れた。

その2人をジ―ッと見ていた私に、

和也  「なんで、潤の事 見てんの?」

耳元で、そ―言われた。

陽菜  「えっ! 別に、見てないよ。」
和也  「そお………?」

私から離れた和くんは、荷物を持ち、歩き出した。

ん………なんか、そっけない………。

そして、ログハウスの中に入った。

リビング…キッチン…ダイニングは、とても広い。

私たちは、荷物を適当に置き、色々見てみる。

瞳ちゃんは、まだ気分が悪いせいか、椅子に座った。

隣の部屋は、どんなのかな?

私は、扉を開け、入った。

おぉ――。 ここも広いな。

そっかぁ、4人で寝るんだもんね。

狭いと困るわ。

和也  「広いな――。」

真後ろで、声がした。

陽菜  「ビックリした!!!」
和也  「この部屋………2人だったら、どんなにいいか。」

そ―言って、中に入って見渡した。

ホント、そ―ゆ―こと サラッと言っちゃうんだから。

じゃあ、私も………言ってみる?

陽菜  「あ――、和くんと2人で、ここにいたい。」

和くんの動きが止まった。

こっちを振り向き………歩いてきた。

和也  「みんないるから、ダメじゃん。」
陽菜  「えっ………」
和也  「ククク………。 さっき、自分でそ―言ってたじゃん。」

あっ………そ―いえば言ったっけな。

ってか、なんで動揺しないのよ!

ちょっとくらい 乗ってくれたって………

潤   「なぁ、お昼 ど―する?」
陽菜  「ん――、バ―ベキュ―は夜だもんね。」
潤   「じゃあ、キッチンで 適当に作ろっか?」
陽菜  「えっ? いいの?」
潤   「うん、パスタぐらいしか出来ないけど。」
陽菜  「うん! 全然いいよ。」
潤   「じゃあ、陽菜。 手伝って!」
陽菜  「………わたし………?」
潤   「うん。 だって、瞳ちゃん具合悪し、
    和は………しないでしょ………」

まぁ、確かに。 私しかいないか………。

でも、ちょっと一言。

ソファ―に座ってる和くんに近づいた。

陽菜  「潤くんのお手伝いしてくるね。」
和也  「……………あぁ………」

そして、私もキッチンへ行った。

潤くんの言われるとおりに、手を進めていく。

すると、リビングから声が聞こえた。

瞳   「私………ちょっと部屋で、横になってくるね。」
和也  「あ、うん。 大丈夫か―?!」

和くんが、また……………支えてあげてる。

ってか、1人で歩けないの………? 隣なのに………

そして、その扉が バタンと閉まった………………………

         つづく

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