恋の居場所 #62(妄想小説…二宮和也)

潤   「それは………ついでだよ………。
    ほんとは………おそろいの物が欲しかったから………」
陽菜  「……………」
潤   「………和が……………………羨ましい………」
陽菜  「じゅん………くん……………」
潤   「なあ………今さ、俺を和だと思ってみてよ。」
陽菜  「ええ? ど―ゆ―こと?」
潤   「俺の顔をみながら………和の顔………想像して………」

潤くんが、椅子から立ち上がり、私に寄ってきた。

え………和くんの顔?

もちろん………すぐに出てくるよ。

和くんの顔を思い浮かべてると、

和くんが………顔に………近づいてきた?

キ…………ス…………? する……の………?

って、待って! 

潤くんじゃん!!!!!

私は、潤くんの頬を両手で、ギュ―っと挟んだ。

潤   「ふふ……………バレた?」
陽菜  「バレてます。」

って、ちょっと危なかったけどね………。

気付くのが遅かったら………………っと、危ない危ない。

潤   「………したかったな。」
陽菜  「潤くん! 何言ってんの?
    ほら、手伝いに行くよ―。」
潤   「ちょっと待って!」

私が部屋を出ようとした時、後ろから 抱きしめられた。

私の髪に、潤くんの息がかかる。

陽菜  「ちょ………」
潤   「1分だけ……………頼む………。」

1分……………。

私は、早く行きたい気持ちを抑え、

潤くんへのキ―ホルダ―の件の謝罪も兼ねて、

そのままジッとすることにした。

潤   「なぁ、陽菜。 和より………先に出逢ってたら………
    変わってたかな?」
陽菜  「え………、和の方が 先だろうが、後だろうが、
    私はきっと………和を選んでる。」
潤   「………俺の、何がいけないの?」
陽菜  「潤くんが、いけないんじゃない……………。
    私の中で和くんが………大きすぎるだけ………」
潤   「………………かず………かぁ……………
    俺には、なにがいいか………わかんねぇ―よ。」
陽菜  「男からしたら………ねぇ―。」
潤   「みんな……………和が好きなんだな。」
陽菜  「えっ?! もしかして………瞳ちゃん?」
潤   「え、知ってんの?」
陽菜  「うん、だってさっき………直接、言われたもん。」
潤   「………マジ? すげぇ―な!」
陽菜  「うん………ビックリしたよ………」
潤   「………じゃあ、俺も言おうかな? 和に………」
陽菜  「えっ………?」

私は驚いて、後ろを振り向くと………

顔が近くにあるってことを忘れてて、

潤くんの唇が…………………触れた。

潤くんを見ると、固まっていた………目線が、扉………

………その視線の先を見ると……………………………………

          つづく

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