恋の居場所 #63(妄想小説…二宮和也)
潤くんの唇が…………………触れた。
潤くんを見ると、固まっていた………目線が、扉………
………その視線の先を見ると……………………………………
「おっそいから見に………きた……ん………」
和くんだった………。
私は、頭がパニックになり、言葉がでなかった。
和也 「なに……………やってんだよ……………」
陽菜 「あ、和くん……………違うの。」
和也 「何が違うんだよ!」
陽菜 「………だって、違うんだもん!」
和也 「だから! なにがだよ………………」
潤 「今のは………事故だよ。」
和也 「ああっ???」
潤 「陽菜が振り向いた時に、勝手に当たっただけ。」
和也 「……………わざとじゃねぇ?」
潤 「………わざとだったら、ど―すんの?」
和也 「………殴る………」
潤 「それで終わり? でもまぁ、わざとじゃねぇ―から!」
和也 「ウソ、つくなよ?」
潤 「ウソじゃねぇ―よ。 無理やり奪うつもりはねぇ―から。
安心してくれよ………」
和也 「安心なんて……………できねぇ―よ。」
潤 「あ―、そお。 俺は、ど―思われてもいいけど………
陽菜の事は、信じてやれよ……………」
そ―言って、潤くんは部屋を出ていった。
陽菜 「かず……くん……………」
和也 「陽菜………………ハァ………」
和くんは、ため息をつきながら、椅子に座った。
陽菜 「事故とはいえ………ごめんなさい。」
和也 「許さない………。」
陽菜 「………ごめんなさい。」
私は、俯いた。
和也 「……………こっち来て。」
私は、和くんに近づいて行った。
その力強い眼に………私の身体に電気が走る。
そして、私を和くんの上に跨らせた。
和也 「ここに………………触れたんだ。」
そ―言って、唇を指でなぞってきた。
陽菜 「………そんな触れたって………一瞬当たっただけだから。」
和也 「でも………触れたことには、変わりない。」
陽菜 「……………」
和也 「……………感触、残ってる………?」
陽菜 「………残ってないよ。」
すると、私の頬を両手で挟み、引き寄せられ、
唇が重なった。
舌が 口内へと侵入してきて、角度を変えながらも、
受け入れた。
唾液が糸を引きながら………離れていく。
和也 「どお? さっきの………忘れた?」
陽菜 「え、う……ん……………」
和也 「………じゃあ、もう一回……………」
また………塞いできた。
今度は、さっきと違って………優しく求めてきた。
ねっとり絡みついた舌は………私の心も身体も
溶けていきそうだった。
すると、和くんの手が……………頬から下へと
ズレていった………。
えっ………ちょっと、待ってよ。
絡まりながら、和くんの手を掴む。
すると、唇が離れ、
和也 「え………なんで?」
陽菜 「だって………ダメだよ………」
和也 「触っただけなんだけど………?」
陽菜 「えっ、だって………それで終われる?」
和也 「うん………。 ダメ?」
陽菜 「……………ダメダメ! 私が………終われないかも………」
そ―言って、和くんの上から下りた。
和也 「ふふ………やけに素直だね………。」
陽菜 「え………そうかな………?!」
和也 「そ―だよ。 さて………行きますか………」
私たちは、この部屋を出てキッチンへ向かった。
すると、潤くんと瞳ちゃんが準備を済ませてくれてた。
潤 「あ、やっと来た………」
和くんの方へ近づいて、
潤 「外の準備、手伝ってくれる?」
和也 「ああ………」
2人には、微妙な空気が流れていた。
………でも、ログハウスの前で、火などの準備を始めてくれた。
瞳 「潤くんから、聞いたよ。」
陽菜 「あ…………さっきの?」
瞳 「うん。 ってゆ―か、私だって………和に……………………」
つづく