恋の居場所 #66(妄想小説…二宮和也)

私は、和くんの後ろをついて行った。

ドアを開け、中に入ると、

陽菜  「ねぇ、和くん………。取ってきたの?ゴミ箱から。」
和也  「え……………。 取ってないけど……………?」
陽菜  「えええ!!! なんでよ! 潤くんから、
    鍵まで借りたのに! え………ど―すんのよ!」
和也  「陽菜……………。 慌てすぎ………。」
陽菜  「そりゃ、慌てるよ。 まさか………
    まさか取ってないなんて……………」
和也  「………落ちつけよ……………」
陽菜  「ってか、ど―すんのよ?」
和也  「そんなにバレたら、嫌? 一応、袋は縛ってきたよ?」
陽菜  「縛ってもさ………それに、嫌っていうか、人の車だし………」
和也  「そんなの初めから分かってたじゃん。」
陽菜  「イヤ………あの時は、そんなことまで、
    考えれなかったし……………」
和也  「ふふ………考える余裕、なかったんだ?」
陽菜  「う……ん………。 なに?」
和也  「イヤ、別に……………」
陽菜  「あのさ! ゴミ箱って、助手席にあった?
    それとも後部座席………?」
和也  「後部座席だよ。 ってか、助手席なかったでしょ?」
陽菜  「あ、そうだっけ?………後部座席なら………」
和也  「ん? なに?」
陽菜  「ドライブ行く時、絶対!私たち後ろに座るよ?
    わかった? そして、ゴミ箱から袋を取る!
    これで、完璧じゃん!」
和也  「取ったやつは………ど―すんの?」
陽菜  「え……あ…………。 和くんのズボンの中!」
和也  「え――! そんなのヤダよ。」
陽菜  「だからさっき、取ってくればよかったのに―。」
和也  「ええ…………」
陽菜  「服の中でも、いいよ! あ、でも………膨らんでおかしいか。」
和也  「マジかよ………………」
陽菜  「ん――、やっぱりズボンの中かな?!」

そして、野菜とお酒を持って2人の待ってる外へと行った。

潤   「あ、陽菜―。 お酒1缶ちょ―だい。」
陽菜  「うん………」

私は1缶だけを潤くんに渡し、他のはテ―ブルに置いた。

瞳   「あ、潤くん………ちょっと席変わって。」
潤   「あぁ、勝手に座れば? 俺、ずっと焼いてるし。」

そして瞳ちゃんは和くんの隣の席に座った。

瞳ちゃんが……………なんか話かけてる。

潤   「陽菜! ここ……………」

潤くんは、瞳ちゃんの席を指さした。

座れって、ことかな?

席を移動すると、潤くんが耳元で、

潤   「あんま、気にすんなよ。 ただ話してるだけ………」
陽菜  「えっ………うん。 ありがとう。」
潤   「ってか、ドライブでさ―、ちょっと2人で話さない?」

           つづく

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