恋の居場所 #74(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「………和くん………。 なんで私たちは、ずっと………
    ず―――っと、揉めるんだろうね……………。」
和也  「………それって、俺たち……………
    ………出逢わなければ良かったって言いたいの………?」
陽菜  「そぉ―は、言ってないよ………。」
和也  「じゃあ何だよ………!」
陽菜  「イヤ、ただ………私たちが一緒にいると、
    傷つく人が多いなって……………。
    翔くんに相葉くんに、葵ちゃんにマリちゃんに、
    潤くんに瞳ちゃん……………。
    今まで仲良くなった人、みんなじゃない?」
和也  「……………だな。 でもそれって………
    俺らが悪いの……………?」
陽菜  「えっ………?」
和也  「俺らだって………普通に出逢って、普通に
    惹かれあっただけじゃん。
    ただそれだけなのに……………」
陽菜  「……………う……ん………」

怖い表情はいつの間にか………消えていた。

和くんは、私に近づき抱きしめた。

顎を私の肩に乗せ………首筋に息がかかる。

和也  「俺……………離れねぇ―よ。」
陽菜  「え………?」
和也  「俺は陽菜から、離れない。」

わかったという意味を込めて、和くんの腰に手を回す。

和也  「このまま……………俺と一緒にいてくれるでしょ?」
陽菜  「………うん………。」
和也  「何があっても陽菜の事は信じるから………。」
陽菜  「………ありがとう。私も、和くんを信じる………」
和也  「………ってやっぱ、あいつだよな!」

サッと、私から離れた。

その表情は………また、怒りに変わっていた。

また………このまま行くと………潤くんが………

陽菜  「和くん!………今、2人きりだよ?」

私はそ―言って、後ろから抱きついた。

和也  「え………?」
陽菜  「2人っきり……………だよ?」
和也  「イヤ………でも、あいつ……………」

私は、和くんの手を引き………布団の上に座らせた。

和也  「え………陽菜………?」
陽菜  「ふふ……………」

和くんのズボンを脱がした。

和也  「え、陽菜………。 あいつ起きてんじゃねぇ―の?」
陽菜  「……………来ないよ。」
和也  「えっ? なんで………?」
陽菜  「なんででしょう………………?」
和也  「えっ? 意味わかんないんだけど………」
陽菜  「ふふ………ここに帰ってくる時ね、和を………
    後で………愛してあげてって………」
和也  「ええっ!」
陽菜  「そしたら和くん………起きてんだもん。
    ビックリしたよ……………。」
和也  「………そんな会話してたんだ………。」

私は……………和くんの頭の中から、怒りを追い出した。

そのかわりに………私の愛を、捧げた………。

そして私と和くんは、そのまま手を繋いで眠りについた。

「………おはよう。」

肩をトントン叩かれた。

陽菜  「んっ………? あっ、瞳ちゃん、おはよ……う………」
瞳   「あのさ……………あの2人……………いないよ?」

          つづく

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