恋の居場所 #76(妄想小説…二宮和也)

………私がいけなかったのかな………?!

俯いて、考えてると、いきなり肩を手にポンっと置かれた。

見上げると…………………………………

陽菜  「あ……………和くん。」
和也  「なに落ちてんだよ。」
陽菜  「だって……………」
和也  「だって何………?」
陽菜  「みんなして……………」

和くんは私の頭を撫でてくれた。

そして横に座って、私の顔を覗き込む。

和也  「ちょっとは、反省しなさい………」
陽菜  「………」

そ―言いながら目線は離してくれない。

和也  「………ホント………世話が焼けるな―。」
陽菜  「……………和くん。」

すると、玄関の扉の音がした。

瞳   「あら………お邪魔かしら?」
陽菜  「え………全然、大丈夫だよ。」
和也  「………お邪魔だよ………」
陽菜  「ええっ!」

私は和くんの方へ振り返った。

和也  「……………じょ―だん。」

そ―言って、口を手で隠し笑いだした。

瞳   「ほら、冗談言ってないで帰る準備してよ―。」
和也  「あ―、ごめんごめん。」

……………私も帰る準備しよっ。

1人部屋に入って荷物を積める。

「陽菜………。 ごめんな。」

振り向くと………扉のとこに潤くんが立っていた。

陽菜  「潤くん………。」
潤   「俺……………あきらめるよ。
    時間かかるかもしんないけど………」
陽菜  「……………ごめんね。」
潤   「謝んなよ………。 謝られると………
    余計、辛いじゃん………。」
陽菜  「あ、ごめん………」
潤   「………ほら、また………」
陽菜  「あ………」
潤   「……………諦めさせてくれよ………。」
陽菜  「え………?」
潤   「………イヤ………、なんでもない。
    さぁ―、俺も整理しよ―っと。」

潤くんは自分の荷物の整理をし始めた。

私はス―ツケ―スを持って、部屋を出た。

リビングの方へ行くと、

んっ???

和くんと瞳ちゃんが、何か話してる?

ジッとみてると………そんな私に気付いた2人。

慌てて和くんが………瞳ちゃんに背を向けた。

えっ……………何? 

そんな慌てちゃって……………。

陽菜  「和くん!」
和也  「え………あっ、何?」

完全に挙動不審………

瞳ちゃんを見てみると………ん――、特に変わらず。

一体、何なのよ。

陽菜  「……………どうしたの?」
和也  「え、別に………ど―もしないけど?」

イヤ………絶対変でしょ……………!

瞳   「さ―て、部屋行って荷造りしてこよ―っと。」

瞳ちゃんはそ―言って、潤くんのいる部屋に入っていった。

私は……………和くんに近寄っていった。

和也  「陽菜……………。 知ってたんだな………」

        
          つづく

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