恋の居場所 #79(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「ちょっと、和くん………。 シャワ―………」
和也  「………さっき、言うこと聞けないって言ったよな。」

何かに火がついたように、和くんは私を求めてきた。

和也  「ごめん、陽菜………。 ちょっと優しくできないわ。」

そ―言って、私を寝室まで連れていった。

少し乱暴に動いた和くんは………激しく愛してくれた。

和也  「………俺、やっぱ子供だな………。」
陽菜  「え………? 子供?」
和也  「あぁ………。 嫉妬、まだ消えないわ………。」

私は、和くんの顔を見た。

和也  「なんだよ………。 笑うのか?」
陽菜  「笑わないよ。 私だって、一緒だもん。」
和也  「………陽菜も?」
陽菜  「うん、そ―だよ………。」

和くんはギュ――っと、私を抱きしめ………

そのまま寝てしまった………。

ふふふ、和くん………かわいい。

私は寝ている和くんの頭を何度も撫でた。

明日……………辞表を出そう。

この人がいれば………何もいらない。

心から………そ―思った。

翌日………。

んんっ―――――。

私も、いつの間にか寝てしまっていた。

和くん、起こさないとな………。

でもちょっと先にリビング行って、辞表書こっ。

私は筆を走らせた。

理由は、一身上の都合で、いっか。

あ――、これでもう………潤くんと会うことはないのかな?

ずっと同僚で……………ずっと一緒に頑張ってきた仲間………

なのに………………これで、終わり?

ホントに、これでいいの………?

潤くんに色々優しくしてもらって、助けてもらって………

私は、何も返せてない………

それなのに、いきなりさよならするの?

筆を片手に………目から、涙が流れてきた。

便箋が、涙で滲む。

好きなのはもちろん和くんなんだけど………

涙が止まらなくなってきた。

……………でも、離れるのが正解なんだよね?

仲間と離れるのは、やっぱり寂しいな………

私は、新しい便箋をもう一枚出した。

ガチャ……………

寝室の扉が開いた。

陽菜  「あ……………起きたんだ………」
和也  「うん、起こしてって言ったのに………」
陽菜  「………ごめんね………」
和也  「………えっ、なんで泣いてんの?」
陽菜  「だって………今日で終わりだもん………。
    もう、仲間と会えなくなっちゃう。」
和也  「……………。泣くほど寂しいんだ………。」
陽菜  「………うん、いい人ばっかりだったし。
    ねぇ、仕事場以外で………会うのはいいよね?」
和也  「え……………、誰と?」
陽菜  「会社の先輩とか……………」
和也  「あ、前………飲みに行ったっていった人?」
陽菜  「そうそう、石原さんね。」
和也  「うん。 ってか、女性なら別にいいよ………」
陽菜  「……………。 おと……こは?」
和也  「ダメに決まってんでしょ……………」
陽菜  「………だよね………。 あっ、じゃあ………
    和くんだって、あのマンション引っ越してよ。」
和也  「………あそこ?」
陽菜  「うん、瞳ちゃんから………離れてよ。」
和也  「ん――――、ヤダ……………だって……………」

           つづく

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