恋の居場所 #54(妄想小説…二宮和也)

後ろが、気になって仕方ないじゃん。

すると後ろから、

和也  「お…おい………、なにやってんだよ……………」

ええっ!なに???

私は、後ろを振り向いた。

瞳ちゃんが……………和くんの腕につかまっていた。

瞳   「あっ………ごめん。 ふらついた………。」
和也  「………しっかりしろよ………」

私は、すぐに前を向いた。

すると、潤くんがこっちを見てきた。

私も潤くんの方をみると、ニコッと笑って見せた。

潤   「……………じゃあ、行くか!」
陽菜  「うん!」

そんな細かいこと………気にしてられない。

でも和くん……………デレデレしないでね………。

潤   「なぁ、陽菜。 どの道が空いてるか見てくれる?」
陽菜  「うん………。」

私は、潤くんに渡されたスマホから交通情報を見る。

運転してる潤くんに身体を少し、寄せ、

陽菜  「これ………?」

スマホの画面を見せた。

潤   「ん? どれ………?」

赤信号の時、潤くんも身体を寄せて、画面をじっと見る。

和也  「もぉ―、どの道でも いいんじゃない?」
潤   「イヤ、でも………渋滞にはまったら最悪じゃん。」
和也  「………。 じゃあ、俺が見てやるよ。
    陽菜、あんまわかってないでしょ………。」
陽菜  「え………う……ん……………。」

そ―言って、私が持っていたスマホを和くんが奪い取った。

しばらくして、

和也  「はい………。 この道がいいんじゃない?」

潤くんに画面を見せた。

潤   「んっ………、これだな。 サンキュ―、和。」
和也  「おぅ………。」

これで、スム―ズに行けるかな………。

潤   「あっ、ちょっとここでトイレ休憩にしよっか。」
陽菜  「うん。 運転大丈夫?」
潤   「うん、全然大丈夫。 陽菜、ありがとっ。」

そ―言ってニコッと笑い、車を降ていった。

私は、後ろを見ると、和くんがこっちを見てた。

うぅ………ビックリした。

すると、和くんが後ろから身を乗り出して、耳元で

和也  「ちょっと、ついてきて。」

そ―言った。

私は、車を降りて和くんの後ろをついて行く。

どこ……………行くの………?

トイレとか食堂がある………う………ら………?

なんで、こんなとこに………?

誰の姿も見えなくなった時、

陽菜  「和くん………、ど―したの?」

和くんの足が止まり、こっちを振り向く。

和也  「俺………このままもつかな……………?!」

そして、私に近寄って……………ギュッと引きよせた。

陽菜  「え………?」

私の唇を………指でなぞる………

和也  「………ここに していい?」
陽菜  「え………、でも、誰か見てるかも?」
和也  「………い―じゃん………」

そ―言って、塞いだ。

そして、離れた唇は、まだ物足らず………

陽菜  「和くん………夜、私から 離れないでね………」

          つづく

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