恋の居場所 #83(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「わかった………。もう、連絡しないよ。
    電話も………メ―ルも………一切接点なしにするね………」
潤   「え………………。」
陽菜  「………ダラダラ連絡取るより、そっちの方がいいんでしょ?」
潤   「イヤ………………、ん………わかんねぇ―。」
陽菜  「大丈夫!潤くんなら、きっといい人現れるよ。」
潤   「そんな言葉………聞きたくねぇ―し。」
陽菜  「あ………ごめん……………」
潤   「でも……………電話、しちゃいそう………」
陽菜  「………じゃあ、番号………消す?」
潤   「………やだよ。 電話ぐらい………い―だろ?
    会うわけじゃねぇ―んだし………。」
陽菜  「……う……ん……………、まぁ………確かに………」
潤   「………はぁ―………、電話………いっぱいしちゃうよ?」

潤くんは、少しふざけたように、笑顔で言ってきた。

陽菜  「ふふ………、出れなかったらごめんね―。」

私も、冗談っぽく返した。

こうやって直接会話するのも、もう終わり………。

陽菜  「潤くん……………。 じゃあ、行くね。」
潤   「うん………。 陽菜、元気でな。」
陽菜  「うん。 潤くんもね………。」
潤   「………陽菜、ありがとう。 すっげぇ、好きだった。」
陽菜  「あ、うん………。 こちらこそありがとう。」

そして私と潤くんは……………お別れした。

せっかく仲良くなれたけど、仕方がない………

そ―思いながら、家路を歩いた。

和くんから連絡ないけど、もしかして家に着いてるのかな?

マンションに着くと、和くんの姿はなかった。

まだ、仕事だね。

中に入って、ソファ―に座って考えた。

引っ越しか………どうしよう。

もし引っ越すことになれば、和くんとも離れる。

でも、ほとんど休みの日しか会ってなかったけどね。

ピンポ―ン………

あっ、和くんが来た。

玄関を開けると和くんは、ただならぬ雰囲気。

陽菜  「和くん……………」
和也  「ん………?」

さっさと靴を脱いで、リビングへ行ってしまった。

怒ってる………よね?

勝手に決めちゃったからかな……………。

和くんは、ソファ―に座ってもたれながら

和也  「ちょっと、水 ちょ―だい。」
陽菜  「あ、うん………。」

和くんに水を出すと、

和也  「………で、ど―すんの?」
陽菜  「え、うん………。 やっぱり、引っ越した方がいいかなって………」
和也  「………引っ越すんだ……………」
陽菜  「う……ん……………」
和也  「じゃあ、俺は………? 俺と離れんの?」
陽菜  「え………、でも、休みの日は会いに来るよ。」
和也  「じゃあ、仕事の後 会いたくなったらど―すんの?」
陽菜  「え………それは………、我慢………?」
和也  「………あ―――、そんなのヤダね。」
陽菜  「え………でも、仕方ないじゃん。」
和也  「じゃあ俺……………仕事やめっかな―?!」
陽菜  「ええ、それはダメだよ。 何言ってんのよ。」
和也  「でも、………このまま離れたら俺……………無理だわ………」

           つづく

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