私はあなたに恋をした #53(妄想小説…櫻井翔)

座ったと同時に………寝室の扉が 開いた………。

雅紀  「ん―――、陽菜………ニノ………まだ来てない?」

眠そうな目を 擦りながら そ―言った……………………………

陽菜  「あ……あ―――相葉くん!!!」

お願い……………………しっかりして………

状況を………読んで………。

相葉くんは、 もう一度 目をこすり………

私を見て………翔くんを見て………和くんを見た。

雅紀  「あっ!!!!!」
翔   「なに?」
雅紀  「トイレ……………」

そ―言うと、トイレに走っていった。

ええ…………………。 取りあえず、トイレで状況、考えてきてよ。

この場から、逃げたんだから。

和也  「陽菜ちゃん。」
陽菜  「!!!」

思わず、和くんの声に ビクついた。

和也  「相葉さん……………いきなり、お泊り………?」

うぅ……………結局………こんなことに………

翔くんいるしな………。 みんな、また 演技だ………。

陽菜  「う………うん。 泊まるって………きかなくって………。」
和也  「そお………なん……だ………………。」
翔   「ってか、ニノは………何しに来たの………?」
和也  「え………………! あ―ちょっとね………。」
翔   「何だよ―、ちょっとって………。 もしかして、なんか隠してる?」
和也  「!!!」
陽菜  「!!!」
和也  「隠してるって、何だよ。 ただ………」

ヤダ……………言葉に、詰まった………………

翔   「ん………? ニノ?」
和也  「イヤ………別に、家の前と―ったからさっ、落ちてないかなって思って。」
翔   「へ――。 ニノって、女の子にそんな優し―んだ。」
和也  「そりゃ………男は、優しくないと………ねっ?」

って、なんでこっちに 振るのよ………。

陽菜  「そ―だね。 優しい方が………」

何よ。 言葉が、出てこないよ………。

すると、和くんが、痺れを切らしたのか………キッチンへと向かった。

冷蔵庫を開け………お茶をとりだす。

翔   「え………………。 なんかニノ。 慣れてんね?」
陽菜  「え! 前にほら………来たことあるからじゃない?」
翔   「あ――、前ね。 でもその割には、コップの位置も知ってるし、
    何といっても………超自然なんだけど………。」

もぉ―、いつも通りしないでよ……………。

この翔くんの声は………キッチンにいる和くんには、聞こえていない。

陽菜  「そお? どこでもあんなんじゃないの?」
翔   「でも昨日、俺んちで………コップどこ? とか 冷蔵庫開けていい?
    とか、色々聞いてきたぞ。」
陽菜  「フ――ン。 ってか、知らないよ。 本人に聞いてみれば?」

……………責任をなすりつけてしまった………………

和くんが、戻ってきた。

翔   「ニノ……………陽菜の家………慣れてんね?」
和也  「え………別に………。」
翔   「なに? なんか目ぇ―、泳いでない?」
和也  「泳いでないよ。 ってか、気にしすぎでしょ。」
翔   「そっかな―?」
陽菜  「きっと………そ―だよ。」
翔   「なんだよ………、2人して………。」
和也  「相葉さん………遅いな………。」

絶対…………………どうしようか、考えてるんだ。

もう昨日で、終わったって………気ぃ―抜けてたもんね。

っと、噂をすると………戻ってきた。

雅紀  「ニノ………………俺を迎えに来たんだろ。 おまたせ。」
翔   「え! ニノ…………………相葉くんがここにいること………
    知らなかったよ…………………。」

                    つづく

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