恋の居場所 #02(妄想小説…二宮和也)

陽菜  「うん。 いいよ―。」

何が食べたい? どこの店に行く?

そんな話をしながら、会社の玄関を出ると、

………………………………………和くんが、 待っていた……………………………………………

陽菜  「あ………、和くん………? ど―したの?」
和也  「ど―したのじゃねぇ―よ。 気付いてないの?
    さっき、メ―ルしたじゃん。」
陽菜  「え…………。 ウソ………。」

私は、携帯を取り出し、画面を見ると、そこには………

『まだ仕事? 今から迎えに行くわ。 和』

そ―書かれてあった。

仕事に夢中で、気付かなかった………。

陽菜  「あ………、ごめん。 気付かなかった………。」
和也  「ったく……………。 じゃあ………行くよ。」
陽菜  「あ、ちょっと 待ってよ。」
和也  「なに?」
陽菜  「もぉ―、 見えてないの?」

私は、潤くんの方に 手のひらを見せた。

和也  「ん………、あ―――、気付かなかったわ。」
潤   「なんだそれ………」
和也  「ええ?!」
陽菜  「和くん。 紹介するよ。 私の同僚で友達の松本潤くん。」
和也  「ああ…………、わかった。 ほら、行くよ。」
陽菜  「ええ………」
潤   「なんだよ……………」
陽菜  「あ、潤くん ごめんね。 愛想悪くて………。」

和くんは、スタスタと歩いて行った。

全くもう………よろしくとか言えないかな―?!

潤   「………、ほら 行って来いよ。」
陽菜  「え………でも………。」
潤   「俺なら、また今度でいいよ。」
陽菜  「そ…………お……………?」
潤   「うん………。 その代わり………おごってくれよ―。」
陽菜  「ふふふ。 わかった………。 ホントにごめんね。」
潤   「ああ………また明日。」
陽菜  「うん、明日ね………。」

潤くんに、あいさつをすると、

数メ―トル先にいた、和くんを追いかけた。

陽菜  「ちょっと、待ってよ―。」

すると、和くんの足が止まり、こっちを振り返った。

いきなり振り返る和くんに、ビックリして私の足も止まる。

陽菜  「!!!」
和也  「さっきの……………………だれ?」
陽菜  「え………だから同僚って………言ったじゃん。」
和也  「フ――ン。」

そ―言うと、和くんはまた向き戻り、歩き出した。

え………? なによ………。

……………その後ろを、ゆっくり付いて行く。

すると、和くんがまた 立ち止まる。

今度は、振り返らず………

和也  「後ろじゃなくて………………横でしょ?」
陽菜  「え………?」

私は、立ち止まってる和くんの横に行き、顔を覗く。

和也  「そっ……………そこ。」
陽菜  「ん………?」
和也  「陽菜は………俺の横にいないとね。」

そして、私の手を握り………また歩き出す。

ふふふ………思わず、ニヤけちゃった。

陽菜  「和くん…………………。」
和也  「ん? なに………?」

頬を赤らめながら私は、和くんの目をジッと見て、

陽菜  「好きだよ…………………。」

そ―言った。

和也  「……………ンフフ……………お…れ…も………。」

こんな幸せな時間が、一生………続けばいいのに………

心の中で、そ―願っていた………………………………………………………………………

                   つづく

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