恋の居場所 #32(妄想小説…二宮和也)

私も、リビングへ入り、相葉くんの前に座る。

すると、相葉くんが口を開いた。

雅紀  「陽菜ちゃん……………大丈夫……………?」
陽菜  「え……………?」
雅紀  「陽菜ちゃん………気にしてんでしょ。」
陽菜  「………」
雅紀  「瞳ちゃん………なんで、呼んだの?」
陽菜  「だって………上から、見えたんだもん。」
雅紀  「もぉ―、優しいね。」
陽菜  「………」
雅紀  「大丈夫。 もう戻ってくるよ。」
陽菜  「うん………。」

しばらくすると、ドアが開く音がした。

和也  「あ、こっちこっち………」
瞳   「お邪魔しま―す。」

私は、瞳ちゃんに向かって軽い会釈をする。

和也  「ここ、座りなよ。」
瞳   「うん。 ありがとう。」
和也  「で………この人ね。 さっき言ってた人。」
瞳   「あ、そ―なんだ。 でも、会うだけだから。」
雅紀  「俺だって………断ったんだよ。」
瞳   「え……そ―なの? じゃあ、なんで?」
雅紀  「俺さ………陽菜ちゃんのこと好きなんだ。
    で、諦めさせるために………瞳ちゃんをって」
瞳   「和………。 だから、私は………」
和也  「あ――、別に会うくらいいいじゃん………。」

和くん………瞳ちゃんの言葉を遮るかのようにしゃべりだした。

瞳   「お互い、会う気ないのに………。和って強引だね。
    ってか、この前はありがとね。」
和也  「え………な……なにが………?」
瞳   「え、だからこの前じゃん。 余ったおかず、全部食べてくれたじゃん?」

え………………?

なにそれ………聞いてない………

和也  「あ―、そ―だっけ?」

……………ごまかしたな……………

おかずって………また瞳ちゃんち、行ったの?

瞳   「そ―だよ。 この前じゃん。 忘れるわけないでしょ?」
和也  「ん……………さぁ~?」
瞳   「ええ! あ……………陽菜ちゃんに言ってないんだ。」
和也  「ああ…………まぁね。」
陽菜  「まぁねって、何よ。 聞いてない………」
和也  「ごめんごめん………。 言いそびれた………」
陽菜  「じゃあ、私もこれから色々内緒にしよ―っと。」
和也  「え………潤のことが言いたいの?」
陽菜  「誰もそんなこと言ってないでしょ。」
和也  「そ―聞こえたよ。」
陽菜  「なんでここで、潤くんが出てくんのよ。」
和也  「だって………」
雅紀  「え? 誰、潤って………」
和也  「相葉さんは………知らなくていい………」
雅紀  「え―! 超気になるじゃん。」
和也  「説明………めんどくせぇ―よ。」
陽菜  「私の会社の同僚だよ。 何がめんどくさいの?」
和也  「え、説明それで終わり?」
陽菜  「うん。 それだけじゃん………。」
和也  「ま、い―わ………。」
雅紀  「なに? 他になんかあんの?」
和也  「イヤ、いいよ。ただの………同僚だから!」

なんで同僚って言葉………強調したの?

瞳   「もしかして、潤って人となんかあるの?」

え………! 何言ってんの?

あるわけないじゃん………

瞳   「抱き締められたり………したわけ………?」

             つづく

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