私はあなたに恋をした #34(妄想小説…櫻井翔)

け……ど……………

私は……………この扉を開け……………走り出した………………………………

翔くんを 置いて……………

走って走って………和くんが待ってる自分の家に

息を切らしながら………会いたい………会いたい………

和くんに 会いたい………

その一心で 私は 足を走らせる。

和くんが……………いた…………!!!

私は、ゆっくりと近づく。

和也  「やっぱり…………………きた……………。」
陽菜  「……………」
和也  「……………会いたかった……………」

その瞬間抱きしめられた。

私が今、言おうと思った言葉を………先に言われた。

心の中で、呟いた。

私も………私も、会いたかった……………。

私も、和くんの腰に腕を回す。

和也  「いつまで、こ― しとく気?
    全然………離れないじゃん?」

私は、ハッとして和くんから離れる。

和也  「フフ………鍵………開けてくれますか!?」
陽菜  「あ………うん………。」

そして、鍵を開け、部屋に入る。

私たちはいつもの場所へ………腰をおろす。

和也  「………翔さん………置いてきたの?」
陽菜  「うん………」
和也  「そんなに俺に 会いたかった!?」
陽菜  「うん………」
和也  「………素直だね………?」
陽菜  「うん………」
和也  「さっきから………うん しか言ってないけど?」
陽菜  「うん………あっ…………。」
和也  「ハハハ………もしかして 緊張してんの?」
陽菜  「………」
和也  「なんで………緊張するの?」
陽菜  「え………」
和也  「なんで………? 言ってよ………。」
陽菜  「う……ん………」
和也  「なに?」
陽菜  「和くんが………………好き……だから………………」

和くんは、ニコッと笑って、私を抱き寄せた。

和也  「やっと………………言ってくれたね。
    すっげぇ― 、幸せ………。」
陽菜  「うん………私も………。」

そ― 言うと、和くんは私の唇にそっとキスをした。

お互いの想いがわかった上での………初めてのキス。

こんなにドキドキするなんて………

こんなに幸せを感じるなんて………

こんなに愛しく想うなんて………

初めて会った時は……………そんなこと思ってなかった……………

和くんが私の唇から………離れる。

まだ………離れたくなかった………

でも………グッと………堪えた………

和也  「今日……………泊まっていい?」
陽菜  「……う………ん…………」
和也  「大丈夫………ただ………一緒にいたいだけだから………」
陽菜  「……うん……私も……一緒にいたい……」
和也  「………うん………」

しばらく沈黙が続き………

私は、さっきのメ―ルの事を聞いた。

陽菜  「ねぇ………結局、ど― するの?」
和也  「ん――、翔さんが納得しないなら………
    誰か、変わりに連れてくるしかないでしょ………。」
陽菜  「え……………そんな人……いるの?」
和也  「女友達、ならいるよ。」
陽菜  「フ― ― ン。 そ― なんだ。 その人に頼むの?」
和也  「それしか、なくない?」
陽菜  「う― ― ん…………。」
和也  「俺がその子の事を好きなフリして………
    その子は他に好きな人がいるフリをしてもらう………
    どお? ダメ?」
陽菜  「………フリ………かぁ……………」
和也  「なに不安になってんの?」
陽菜  「………ううん………」
和也  「大丈夫。 好きなのは………陽菜ちゃんだけだから。」
陽菜  「うん………わかった………」

そして、この出会いが………

また波乱を巻き起こすことになるなんて……………………………

                    つづく

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