恋の居場所 #06(妄想小説…二宮和也)
潤 「なあ………陽菜、このお酒………上手いから飲んでみてよ?」
え……………、おさ………け…………?
和くんに止められてるのに………どうしよう………。
陽菜 「あ………私、お酒………弱いんだよね………」
潤 「大丈夫! これは、アルコ―ル度低いから。」
陽菜 「イヤ……………でも………………。 すぐ、酔っちゃうから………。」
潤 「へ―、酔っちゃうんだ。 見せてよ、酔ってるとこ………」
陽菜 「え……………」
潤 「ウ――ソ。 でも、これマジで上手いから、
一口だけでもいいから飲んでみてよ。」
陽菜 「う………………ん………。 ほんとに一口、だけだよ。」
そ―言うと私は、グラスを持ち、水色のカクテルを口につける。
潤 「どお?」
陽菜 「うん! すっごく美味しい。 甘いから飲みやすいし………。」
潤 「でしょ? 飲みやすいっしょ………。」
陽菜 「うん。 ホントに美味しかった。」
潤 「……………全部飲んでいいよ………。」
陽菜 「え………イヤ………。 酔っちゃうから、潤くん飲んでよ。」
潤 「イヤ………、俺はこれがあるから。」
そ―言うと、自分のグラスを指さす。
陽菜 「え………。 じゃあど―すんの?」
潤 「………店員にそのまま………返す?」
陽菜 「ん…………。」
もぉ―、てっきり潤くんが 飲むかと思ってたのに………。
マジで、どうしよ……………。
1杯くらいで、酔うかな?!………………私。
ってか、1杯じゃ……………酔わないか………。
陽菜 「じゃあ………勿体無いから、これだけ飲むよ。」
潤 「お………。 でも、無理すんなよ………。」
陽菜 「1杯じゃ………たぶん酔わないよ………。」
潤 「じゃあ………もし酔ったら………家まで、送ってあげるよ。」
陽菜 「そお? ありがとう。」
私は、酔わないように………ペ―スはゆっくり………
そして、おつまみも なるべく食べるようにして………。
潤 「陽菜! 大丈夫か?」
陽菜 「え!? 大丈夫だよ―。」
潤 「全部、飲んじゃって………。」
陽菜 「1杯くらい………大丈夫だって――。」
潤 「でも目が……………トロ―ンっとしてるけど?」
陽菜 「え――。 気のせい、気のせい………。」
とは言ったものの、少し視界が………ぼやける。
でも、ちゃんと意識は あるから大丈夫よ………。
潤 「さっ………、そろそろ出る?」
陽菜 「うん……………。 帰ろうか―。」
潤 「え………、帰る?」
陽菜 「う……ん………。 まだ帰らないの?」
潤 「え………………ど―すっかな―。」
陽菜 「行きたいとこ、あんの?」
潤 「特には、ないけど………帰るには早くない?」
陽菜 「ん……………10時か………。」
潤 「じゃあ、ちょっと………公園でも、散歩しようよ。
外の風……………気持ち―よ。」
陽菜 「うん。 それなら、全然いいよ―。」
そして私は、立ち上がろうとした時………
頭が、フワ―――っとして……………足がグラついた。
その瞬間、潤くんの腕にしがみついた…………………………………………
つづく