恋の居場所 #35(妄想小説…二宮和也)

和也  「これからは、ちゃんと全部言うね。
    陽菜も………ちゃんと言えよ。」
陽菜  「うん。 わかった………ウソはなしね。」

私たちは、お互い約束を交わした……………………………………

和也  「うん。 そ―言えば、あの2人、ど―なったかな?」
陽菜  「さあ~? 上手くいけばいいのに………」
和也  「うん、俺もそ―思う。」
陽菜  「あ、じゃあさ、バ―ベキュ― 相葉くんも呼ぶ?」
和也  「え………イヤ、それはまた話が違うな………」
陽菜  「え、なんで………くっつけるためじゃん。」
和也  「イヤ、でも………俺の方が、不利じゃん………」
陽菜  「はあ………? ど―ゆ―意味?」
和也  「なんでもない………」
陽菜  「え………なに?」
和也  「いずれ、わかるよ………」
陽菜  「そ―…………なの………?」
和也  「うん。 それより………もう夕方だけど?」
陽菜  「ほんとだ………結局何もできなかったね。」
和也  「大丈夫………、まだ夜があるじゃん………」
陽菜  「でも………出かけられないじゃん。」
和也  「俺、言ったでしょ? 家でゴロゴロしたいって………」
陽菜  「そ―だっけ………?」
和也  「そ―だよ。 まだ時間はある………」
陽菜  「………わかった………。 あ、でも晩ご飯の買い物!」
和也  「だから………そんなのど―でもいいよ………」
陽菜  「え………」
和也  「ゆっくりしよ―よ。」
陽菜  「うん………」

私は、さっき淹れたコ―ヒ―を取りにキッチンへ行った。

ご飯、食べないのか………?

和也  「陽菜―。 明日って仕事だよね?」

私を呼ぶ、愛おしい声。

陽菜  「うん、仕事だよ。」

コ―ヒ―カップを2つ持って、リビングへと行く。

和也  「だよな―、俺も仕事だし………。」
陽菜  「あ、和くんも仕事なんじゃん。 帰んなくていいの?」
和也  「ん――。 ど―しよ?」
陽菜  「ふふ………ど―しよって………、かわいい。」
和也  「かわいくねぇ―よ。」
陽菜  「ふふ………」
和也  「あ―、ど―すっかな―。」
陽菜  「こっからだと、会社……遠くない?」
和也  「………まぁ―ね。 帰ろうかな―?!」
陽菜  「うん………」
和也  「止めねぇ―のかよ。」
陽菜  「あら? 止めてほしかった?」

私は、和くんの顔を覗き込む。

少し睨むような和くんの表情………

でも………ちょっと寂しげ………?

和也  「………止めてほしかった………」
陽菜  「………………」
和也  「………止めろよ………」
陽菜  「え………じゃあ、帰んないで………」
和也  「………帰る………」
陽菜  「ええ!なにそれ………人に言わせといて………」
和也  「ククク………陽菜は、素直だね。」
陽菜  「え……? そお………?」
和也  「だから………危なっかしいんだよ………」

そ―言って、髪を撫でてきた。

私は、恥ずかしくて目を伏せた。

和也  「泊まって………いい?」
陽菜  「……うん………」

いつも意地悪するくせに………その後は必ず優しい………

和也  「ねぇ………この後、ど―したい?」
陽菜  「え………」
和也  「言ってよ………。 たまには、陽菜からさ。」
陽菜  「ヤダ………恥ずかしいよ………」
和也  「へ―、恥ずかしい事………考えてんだ………」
陽菜  「////////」
和也  「………そ―なんだ………」
陽菜  「………和くん………やっぱ、意地悪………」
和也  「うん………陽菜にだけね………。 
    で? 何か言うことは?」
陽菜  「え………。」

言葉で言うなんて、恥ずかしいじゃん。

だから………和くんの手を掴んで、寝室へと歩き出した………

           つづく

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