恋の居場所 #53(妄想小説…二宮和也)
陽菜 「準備はできてるけど………、あっ、潤くんがきたらね、
和くんが、連絡くれって………。 だから………」
潤 「まだ………しないでほしい………。 ってか、すんな。」
陽菜 「えっ、でも………言われたし………」
潤 「じゃあ………後30分だけ、待って。」
陽菜 「え………? う……ん………。」
潤 「………。 じゃあ、早く来て。」
陽菜 「わかった………。」
まっ、30分くらいなら、別にいいよね。
私は、荷物を持って、マンションの外に出た。
すると、潤くんは、車から降りて待っていた。
潤 「陽菜………。 荷物後ろ持ってくよ。」
陽菜 「あ、うん。」
後ろのトランクに荷物を載せてくれた。
潤 「これで、オッケ―。 じゃあ、助手席のって。」
私は、助手席に乗り、シ―トベルトを締める。
陽菜 「あ、えっとね、和くんたちのマンションは………」
潤 「まだ………行かないよ。」
陽菜 「えっ?」
潤 「………じゃあ、出発―。」
陽菜 「え………どこに?」
潤 「俺さ―。 車の鍵のキ―ホルダ―が欲しいんだよ。
買うの、付き合ってくれる?」
陽菜 「あ、うん。 それぐらいなら、別に………いいよ。」
潤 「やったぁ。 ありがとっ。」
私たちは、近くの雑貨屋さんに来た。
潤 「なんか、よさそうなのある?」
陽菜 「う――ん。 これは?」
私が見せたのは、ぞうのキ―ホルダ―。
潤 「ふふっ………。 ええっ、なんで?」
陽菜 「なんか、潤くんっぽくない?」
潤 「ええ! 俺?」
陽菜 「ん――、なんか自分の足でしっかり立ってる、みたいな………」
潤 「ええっ?」
陽菜 「まっ、そ―ゆ―ことだよ。 これにしなよ。」
潤 「ふふ………、わかったよ。」
そ―言って、潤くんはレジへ行った。
私はその間、他の商品を見ていた。
ここ、けっこうかわいいの 多いな。
潤 「陽菜………。」
潤くんの声に、振り向くと、
陽菜 「え………?」
さっき買うと言ってレジへ向かった………ぞうを差し出してきた。
潤 「これ………陽菜が持ってて。 ほら、俺のはここ。」
そ―言って、車の鍵を見せてきた。
陽菜 「え………、なんで?」
潤 「俺に似てんでしょ? 持っててよ。」
陽菜 「え、でも私は………」
潤 「もぉ―、買っちゃったんだから。
お店の人に、やっぱりいらないですって………返すの?」
陽菜 「え……あ……………ううん………。」
潤 「………じゃあさ、ス―ツケ―スにつけてよ。」
車に戻ると、トランクをあけ、私のス―ツケ―スに
ぞうをつけた。
そして、自分の車の鍵をもう一度私に見せ、
潤 「おそろい………。 無くすなよ。」
陽菜 「あぁ………う……ん………」
潤 「じゃあ、行くか! 和に電話していいよ。
待ってくれて、ありがとなっ。」
陽菜 「ううん………、いいの………。こちらこそありがとう。」
私は再び、助手席に乗り、和くんに電話をした。
キ―ホルダ―……………これぐらい、いいよね?
陽菜 「あ、もしもし和くん? 今から行くから。」
和也 「うん、じゃあ、瞳ちゃんとマンションの前で待ってるわ。」
陽菜 「うん、わかった………」
そして、電話を切り、潤くんに伝える。
陽菜 「マンションの前で、待ってるって………。」
潤 「オッケ―。 じゃあ、道教えて。」
陽菜 「うん………」
私は道を教え、順調に2人が待ってるマンションに着いた。
2人が立ってる前に、車を停車させた。
私と潤くんは、車から降りた。
瞳ちゃんに、紹介しなくちゃ。
陽菜 「和くん………、瞳ちゃん、おはよう。 」
和也 「おう。 おはよう。」
瞳 「陽菜ちゃん、おはよう。 そちらが………?」
潤 「初めまして………、潤って言います。」
瞳 「初めまして。 瞳って………呼んでください。」
ええ? いきなり呼び捨て………?
潤 「イヤ………いきなりは、ちょっと………
瞳ちゃんで、いい?」
瞳 「うん………。 じゃあ、徐々に………。
私は、潤くんでいい?」
潤 「うん、いいよ………。
ふ――ん。 瞳ちゃん………かわいいね。」
潤くんが、和くんの方を見た。
和也 「え? なんだよ………。」
潤 「別に………。 じゃあ、行こう。
あっ、陽菜 前だよ。」
陽菜 「え? また前?」
潤 「俺、まだあんまり知らないし………」
陽菜 「あ、そっかぁ………。 わかったよ。」
また………助手席に乗り、シ―トベルトを締める。
後ろが、気になって仕方ないじゃん。
すると後ろから、
和也 「お…おい………、なにやってんだよ……………」
つづく