恋の居場所 #64(妄想小説…二宮和也)

瞳   「潤くんから、聞いたよ。」
陽菜  「あ…………さっきの?」
瞳   「うん。 ってゆ―か、私だって………和に…………………………」
陽菜  「えっ? 和くんに………なに?」
瞳   「和に、チュウしたよ………。 ホッペだけどね。」
陽菜  「え…………………ほんとに?」
瞳   「ほんとよ、嘘ついてど―すんのよ。
    まっ、私が勝手に………したんだけどね。
    和が、よそ見してる間に……………。」
陽菜  「………」
瞳   「ふふ………超ビックリしてたけどね………。
    で、その後………怒られちゃった。」
陽菜  「え? 瞳ちゃんが、怒られたの?」
瞳   「うん………。 冗談でも、こんなことすんな! ってね。」
陽菜  「………そ―なんだ。」
瞳   「あの時の和の表情………忘れられないよ……………。」
陽菜  「え………?」
瞳   「怒ってたのに………すごくかっこよかった。」
陽菜  「……………」
瞳   「やっぱり………この人が好きだって………思ったの。」
陽菜  「……………」
瞳   「っていつも、黙んないでよ。
    私が和の話したら、黙るんだから………。」
陽菜  「そ……そお………?!」
瞳   「……………愛されてんね………」
陽菜  「えっ、……うん…………」
瞳   「ふふふ………普通、自分で返事しちゃう?」
陽菜  「あ………つい………」
瞳   「だからって……………諦められないんだよね………。
    どうしよう……………陽菜ちゃん?」
陽菜  「………えっ、諦めて………ほし―な―。」
瞳   「陽菜ちゃん………、それが出来るなら、
    ……………とっくにしてるよ………。」

瞳ちゃん……………ホントに和くんのことが好きなんだ。

好きな気持ちはわかるから………

あまり強く言えない。

すると、玄関の扉が開いた。

潤   「準備できたから、材料運んで………」

私と瞳ちゃんは………静かに運んでいった。

全て運び終えると、潤くんがコンロの上に並べていく。

横にあるテ―ブルに、私と瞳ちゃん、和くんと潤くん、

この順番で座ることになった。

潤   「………なんか嫌いなもんある?」
瞳   「え―、私………ピ―マン嫌い―。」
潤   「ピ―マンって………子供かよ。」
瞳   「い―じゃん。 嫌いなものは嫌いなの。」

………2人の会話は、頭に入ってこなくって、

グルグル回ってるのは………瞳ちゃんがチュウしたこと………

それだって………事故………だよね?

和くん………私に言わないんだね。

バレないと、思ったのかな?

ジッと和くんの方を見てると、

和也  「なに………?」

何も知らない和くんが、とぼけた顔で、問いかけてきた。

陽菜  「和くん………頬になんかついてる。」

そ―言って、瞳ちゃんを見た。

和也  「ええ………? ついてる?」

自分の頬を触りながら、首を傾げてる。

バカ! こっち見てないじゃん。

って、こんなんで気付く訳ないか………。

陽菜  「あっ、取れた取れた………。」
和也  「あ………そお………?!」

何やってんだろ………私。

瞳   「あのさ―、さっき和と陽菜ちゃんが買い出し
    行ってる時に、言ってたんだけどさっ………」
陽菜  「うん……………」
瞳   「バ―ベキュ―終わったら4人で、
    夜のドライブに行かない……………?」

     
           つづく

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