恋の居場所 #69(妄想小説…二宮和也)
私がオドオドしてると、潤くんは………
潤 「ずっと………したいって思ってた…………………」
そ―言って………私を抱きしめた。
陽菜 「ちょ……ちょっと、潤くん……………」
潤 「わかってるよ。 和が好きなんでしょ?」
陽菜 「うん………」
潤 「でも、俺の気持ちも少しくらい、わかってよ。」
私は、潤くんの腕を……………そっと、のけた。
陽菜 「私は………」
そ―言いかけた時、
「み―――ちゃった……………。」
ええっ!!!
私と潤くんは、声の方へ振り返る。
瞳ちゃんだった。
瞳 「今の………見ちゃった………」
陽菜 「か…………和……くんは…………?」
瞳 「ふふふ……………焦っちゃって………
どこかな―――?!」
潤 「………どこ行ったんだよ……………」
瞳 「もぉ、2人して、カリカリしないでよ。
和は、トイレだよ………」
もしかして、捨てに行ったのかな?
って、今はそれどころじゃない。
瞳 「………別に、言わないよ―。」
陽菜 「……………自分で言うよ。」
潤…瞳 「えっ、言うの?」
陽菜 「……………うん。 ダメ?」
瞳 「普通………言わないと思うんだけど………」
陽菜 「でも、隠し事はしないって、決めたの。」
瞳 「じゃあ、和から、私がホッペにチュウしたこと、聞いた?」
潤 「えっ! そんなこと、したんだ。」
陽菜 「イヤ………聞いてない……………。」
瞳 「ほら―。 なんでもかんでも言うのが、
いいってわけじゃないよ?」
陽菜 「………瞳ちゃんって………優しいの?」
瞳 「私は基本………優しいの!」
陽菜 「なんかよくわかんないけど………」
瞳 「まっ、自分でど―するか、考えて。
でも、言ったら間違いなく………怒るよ。」
潤 「………俺が、言おうか?」
陽菜 「イヤ………いいよ。」
瞳 「ほら………戻ってきたよ。」
私たち3人は、一斉に和くんの方を向いた。
和也 「………えっ? なに?」
瞳 「え………、イヤ、どこ行ってたのかな?って。」
和也 「え、さっき トイレって行ったじゃん。」
瞳 「あ―、トイレで………何やってんのかなって………」
和也 「………? 何、言ってんの?」
陽菜 「あ…あっ! ゴ…ゴミ………捨ててたんでしょ。」
和也 「………………陽菜………。」
和くんが、私の方へ近づいてきた。
すると、髪を撫で………耳元で………
和也 「それ、言っちゃダメなんでしょ?
それとも………披露したいの?」
しまった………ゴミって………言ったよね? 私………
色々、混じって………変なことを………
瞳 「………ゴミ?」
陽菜 「あ――、車降りるときに、ゴミ………渡したの。」
和也 「捨ててくれってさ………ったく、人使い荒いよな。」
陽菜 「アハハハ―――ごめんね―和くん。」
って、なんとか誤魔化せたかな?
そして、車に乗り込む。
潤 「じゃあ、出発………」
陽菜 「は―い。」
和くんが、私の手を握る。
そして前の2人には聞こえないように、
和也 「戻ったらさ……………2人っきりになろうよ。」
つづく