恋の居場所 #70(妄想小説…二宮和也)
和くんが、私の手を握る。
そして前の2人に聞こえないように、
和也 「戻ったらさ……………2人っきりになろうよ。」
陽菜 「うん……………。 でも、ど―やって?」
和也 「そ―なんだよね。 ど―やって……………」
陽菜 「ん―――――。」
和也 「2人が寝るまで、待つか………」
陽菜 「え………そんなのいつになるかわかんないよ。
私………もぅ、眠いんだけどなっ。」
和也 「えっ、もう眠いの―?」
私の肩に、頭を乗せてきた。
陽菜 「うん………、眠くないの?」
和也 「………陽菜といたら………元気になる。」
陽菜 「ブハッ………」
潤…瞳 「なに?」
陽菜 「あ、なんでもない、なんでもない。」
和くんを見ると、笑いを堪えていた。
陽菜 「もぉ―、変な言い方やめてよね―。」
和也 「んっ? 変な言い方って―?」
陽菜 「もぉ、いいよ………。」
和也 「………だって、ホントだも――ん。」
ニコッとして言われたって………変な言い方には変わりない。
って、私が変な考え方したのかな………?
陽菜 「私だって、和くんといると………あ、やっぱなんでもない。」
和也 「え――、なんだよ―。」
陽菜 「ふふ、気になるの?」
和也 「そりゃ、言いかけてやめたらね………」
陽菜 「和くん………耳………」
耳に近づいて、
陽菜 「和くんの………欲しくなっちゃう。」
和也 「…………うぅ…………やっべぇ―な。」
陽菜 「んっ?」
和也 「やっぱり、2人が寝るの待とう………」
陽菜 「え………マジで?」
和也 「陽菜が悪りぃ―んだからな。」
陽菜 「イヤ、元はといえば和くんでしょ―。」
瞳 「ちょっと、お2人さん。 さっきから、
ゴニョゴニョうるさいんですけど……………」
和也 「聞こえてた………?」
瞳 「多少ね………。」
和也 「………盗み聞きだ―――。」
瞳 「イヤ………聞きたくもないのに、聞こえてくんのよ。」
和也 「フハハ………」
陽菜 「もぉ、恥ずかしいから黙っとこう。」
和くんにそ―言った。
しばらくすると、ログハウスに着き、
みんな中に入った。
潤 「みんな、なんか飲む?」
瞳 「ん―、私 紅茶。」
和也 「俺、コ―ヒ―。」
陽菜 「私は……………」
潤 「陽菜は、水の方がいいんじゃない?」
陽菜 「う……ん………。 じゃあ、水で………。」
そ―言うと、潤くんはキッチンへ行った。
瞳 「潤くん………優しいね―。 陽菜ちゃん?」
陽菜 「あ、うん………。 そ―だね―。」
瞳 「ねぇ、和。 潤くん、優しいんだって―。」
和也 「あ―、聞こえてるよ。」
瞳 「そお………? 聞こえてた―?」
和也 「何が言いたいんだよ……………」
瞳 「え――、別に――。」
そ―言って瞳ちゃんは、キッチンへ手伝いに行った。
和也 「陽菜………。 潤って……………そんなに優しい?」
つづく