私はあなたに恋をした #10(妄想小説・櫻井翔)

和くんはドアを勢いよく バタンと 閉めた…………………………………。

私は取りあえず ベッドの上に座った。

すると、和くんも 私の隣に 静かに腰を下ろした。

少しの沈黙…………………

先に口を開いたのは………私。

陽菜  「口に………キス………すればいいんでしょ?
    早く 終わらそう………!?」
和也  「何!?  そんなに早くしたいの!?
    俺と………キス………。」
陽菜  「ち…違うよ………。 何 言ってんの!?」
和也  「………その前にさ………聞かせて。
    翔さんとの キスは 好き!?」
陽菜  「えぇ! なんで!?
    答えなきゃいけないの!?」

私はそ―言うと、和くんは優しい顔で………頷いた。

そこには いつもの意地悪な顔は………なかった。

陽菜  「あっ、うん。 翔くんとのキスは………大好きだよ。
    すっごく優しくて、甘くて、とろけそうになる………。」

って私、何言ってんだろう……………。

翔くんの顔が浮かんできて なんか恥ずかしくなってきた。

顔が赤くなるのが自分でも わかる。

すると、和くんが 低いト―ンで

和也  「へ――。 とろけるんだ…………………。」

そ―言って、私を倒して その上にまたがった………。

そして、顔が近づき 私の耳元で

和也  「じゃあ、俺の時は ど―なるか………見せてよ。」

そ―言って和くんは 私の唇を自分の唇で 塞いだ。

陽菜  「………んっ…………んんっ………………。」

その時、 私のかすかに開いた唇の隙間から

和くんの 舌 が強引に入ってきた……………。

私は、ビックリして、和くんの肩をたたく。

和くんは 何も返答をせず、舌を 絡ませてきた。

舌が………!? 軽いキスだけじゃないの!?

私は、その舌を 自分の舌で 押し返すと

和くんは 私の唇から 離れた………。

陽菜  「ちょっと! 誰が舌 入れていいって言った?」
和也  「ああ………ごめん…………………。」

和くんはそ―言ったあと、ベッドに座り

はぁ――っとため息をついた。

ん!? 翔さんに言っていいの? って言わないの?

あの目……………しないの?

ちょっと和くんがいつもと、違う……………!?

イヤ、でもそれ言われたら困るから これでいいんだ!

すると和くんが口を開いた。

和也  「あ―あ、 また秘密が出来ちゃいましたね………。」
陽菜  「うぅ……………。」

私は言い返す言葉もなく うつむいた。

和也  「陽菜ちゃんは 相葉さんと2人でデ―トして………
    俺を家に上げて 深~~いキスをした………。
    翔さんに バレたら どうしよっか~!?」

そ―言いながら、ベッドに横になった。

うぅ…………でもホントにバレたら、ヤバイ!

てかなんで こんなことになったのよ………。

私は なんか悲しくなって 目からほんの少し涙を零した………。

すると和くんが………

和也  「ふふふ、大丈夫。 俺言わないから。
    でも……………陽菜ちゃんが俺の言う事 聞いてくれたらね。」

えっ! 私は ハッとして こぼした涙を手で拭った。

陽菜  「えっ!? ど―ゆ―こと?」
和也  「………そのままの意味ですよ………。」

そ―言って寝室の扉を開け、こちらを振り返りニヤッと笑って

リビングの方へ 行ってしまった………。

なんか嫌な予感……………。

私これから どうなっちゃうの………!?

私が和くんの言う事を聞く!?

何!? パニックで訳がわかんない………。

すると、和くんの足音が寝室の方へ 戻ってきた。

和也  「………携帯………鳴ってるよ。 えっと着信は………
    えっ! 翔さんじゃん………。
    フフ、 俺 出ようか!?」

あっ!またいつもの意地悪な顔をした。

私はその言葉を無視して 和くんから携帯を奪った。

陽菜  「………あっ、翔くん!? ど―したの!?」

………………………

陽菜  「えっ、今!? う………ん……まだ家だけど?」

……………………

陽菜  「ええ! 翔くん………ちょ…ちょっと………待って…………」

そ―言いかけると………電話が切れた。

私がうつむいてると………

和也  「ど―したの!? そんな顔して………。」
陽菜  「あ……あのね………今から翔くんがこっち向かってるから………来るって………。
    どうしよう………。」
和也  「………取りあえず 俺 隠れるしかないでしょ。
    今 出て行って 翔さんと会っちゃうとヤバいし………。」
陽菜  「そっか、そうだよね。 どこに隠れる!?
    お風呂場? べランダ? あっ!もう一つ和室があるけど?」
和也  「………んん……………ってか ここでいいよ………。」
陽菜  「ええ!? 寝室!?」
和也  「何!? そんな驚いて。 寝室 翔さん来ないでしょ?
    まさか こんな朝から……………」

そ―言うと和くんは 私の顔を覗きこむ。

ううぅ、使わない………よね………、たぶん。

今日は夜………翔くんの家に泊まりに行くし…。

陽菜  「う………ん………、たぶん………。」
和也  「えっ!? たぶんって………何それ………。
    ってか、使うなよ。」

そ―言ってまた私を睨んだ………。

そお、あの目で………………………………………………………。

                     つづく

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