私はあなたに恋をした #29(妄想小説…櫻井翔)

そして、私は次に出た 相葉くんの言葉に驚愕した……………

雅紀  「ねぇ……………………ニノ? 陽菜ちゃん?」
翔   「え? なんで………陽菜?」
陽菜  「あ……………え――――っとね…………」
和也  「昨日、翔さん寝ちゃったから………相葉さんの部屋で
    トランプしてたの………。
    だから、俺ら3人………睡眠不足………ってわけ。」
雅紀  「そ………そ――なんだよね………ニノ。」

はぁ………ビックリした。

相葉くん………言っちゃうかと思った………

やっぱり和くんってこ―ゆ―時のいいわけ………上手いよね。

前にもあったよね………確か。

ん……………? でもその時は、和くんがウソついたって………バレタよね。

…………………今日は、大丈夫か…な…………?!

翔   「なんだよ―、やりたかったな―俺も。」
雅紀  「あ………ごめんね―翔ちゃん。」
翔   「うん………まっ、仕方ないか………」

なんとかその場はおさまった………

そして、私たちはチェックアウトを終わらし

翔くんの車へ乗った。

翔   「ど―する? このまま帰る? 
    それとも、どっかで昼飯 食って帰る?」
雅紀  「あ、俺………昼飯 食いたい。」
和也  「あ……………俺、帰るわ………………」
陽菜  「あ………私も帰る……………」
翔   「え? 陽菜………帰んの?」
陽菜  「うん……………。 家で休むよ。」
翔   「俺……………行っちゃダメ?」
陽菜  「ん……………今日は1人でいたいな………」
翔   「そっか…………分かった。 また連絡するよ。」

そして、翔くんは私たち全員を家に送ってくれた。

私は、1人でベッドに横になった………

翔くん………ではなく………和くんの事を思いながら……………

あの………相葉くんの部屋で交わしたキスが………忘れられない………

まだ………胸の鼓動が ドクドク………言ってる。

もしかして………わたし……………………

イヤ………そんなはずはない………………

すると、RRRRRRRR♪

メ―ルが来た………和くんだった………

『陽菜ちゃん、大丈夫?

 俺の事は………気にしないで。

 翔さんと仲良くね………。

               和』

だった……………

私は、なんて返信したらいいの?

なんか………悲しい………

『うん、ありがとう………。 陽菜』

とだけ、返した。

この一言を打つのに、30分かかった。

すごく辛かった………苦しかった………。

なんで………? なんでなの………?

私………どうしちゃったんだろう………

認めたくない………

認めたら、翔くんと………終わっちゃいそうな予感がした。

私って………ズルイな………。

次の日は、学校だった………

翔くんと顔を合わせる日。

いつもどおり………いつもどおり………

そ―自分に言い聞かせて、家を出た。

翔   「陽菜、おはよう。」

眩しいくらいキレイな笑顔が………私には痛かった。

今にも泣きだしてしまいそう………

でも、グッとこらえて

陽菜  「翔くん、おはよう。」
翔   「ねぇ、今日………俺んち来ない?」
陽菜  「え………今日は、友達と約束があるの。」

私は咄嗟にウソをついた。

今の私は、翔くんの前では、笑えない………

翔   「え―! まじで―?」
陽菜  「うん………ごめんね。 また今度………」
翔   「…………………………陽菜―。」

そ―言うと、私の腕を掴み、自分に引き寄せ

抱きしめた。

翔   「ねぇ………俺の事………好き?」
陽菜  「う……うん。 好きだよ。」
翔   「俺も。 すっげぇ―好き。」
陽菜  「うん………」
翔   「じゃあ、お願い。 その友達断って?
    ど―しても、今日は陽菜といたい。
    お願い………。」

翔くんは、頭を下げた。

断る………って、ウソだからいいんだけど。

どうしよ………

でも、ここまで言われて断るのは、怪しいかな………

陽菜  「うん………わかった。」
翔   「やった―。 じゃあ……………

    放課後いつもの校門の前でな。」

陽菜  「わかった。 待ってるね。」

そして、放課後。

校門の前で翔くんを待ってると………

遠くの方から、和くんの姿が見えた。

ドンドンこっちに近づいてくる。

和也  「え? なんで陽菜ちゃんが?」
陽菜  「私は、翔くんとここで、待ち合わせしてるの。」
和也  「え? 俺もなんだけど………。」
陽菜  「え………なんで………?」
和也  「俺がご飯誘ったんだけど、そしたら学校まで
    迎えに来いって………」
陽菜  「え、そうなの? 私も今日、翔くんと約束してるの。」
和也  「あ………そうなんだ…………」
陽菜  「………」
和也  「俺、帰ろっか?」
陽菜  「ヤ………せっかく来たんだから………帰る事ないよ。」

私は無意識のうちに、止めていた。

帰ってほしくない……………単純にそ―思ったから……………………………………

                    つづく

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