恋の居場所 #34(妄想小説…二宮和也)
やっぱり私は………この人が好き………
幸せを噛みしめるって………こ―ゆ―ことかな………?!
和也 「ってかさ、1時間後に来てって行った日さ―、実は……………」
陽菜 「ん? なに………?」
和也 「ん―、実は俺も………ビデオデッキ直してる時
瞳ちゃんに、抱きつかれたんだ………」
陽菜 「え………」
和也 「ドライバ―で必死に直してんのに、いきなり後ろから………
って、ちゃんと突き放したよ。」
陽菜 「ちゃんとって……………」
和也 「ごめん………俺も一緒だ……………」
ってか、後ろからって………胸、当たってんじゃん。
どうせ、ニヤついたんでしょ………
ハァ―、なんかヤダな………
和也 「なぁ、潤には………ど―やって抱きしめられたの?」
陽菜 「え………あ…あの時は、後ろから………」
そしたら、耳元で………
和也 「………こんなふうに………?」
私は、ゆっくり頷いた。
和也 「潤の感触……………消えた………?」
陽菜 「う……ん………」
今度は私が、和くんの後ろに回る。
そして、後ろから抱きしめた。
瞳ちゃんの感触を消すために………
和也 「陽菜……………?」
陽菜 「私も………消してるの………」
和也 「え………?」
陽菜 「瞳ちゃんの感触………。 消えた?」
和也 「あ、うん………。」
陽菜 「………良かった………」
和也 「でも、向こうの方が………ふっくらしてたな………」
陽菜 「……!!!………もお! 和くんのバカ!」
私は、和くんから離れてリビングのソファ―に行った。
和也 「ウソウソ………ごめんて―。」
そ―言いながら、私を追いかけてくる。
私は無視して、そのまま寝っ転がった。
頬を膨らませ、目を瞑って、寝るフリをした。
和也 「陽菜―。 ごめんって………。 ちょっと冗談言ってみただけ―。」
陽菜 「………キライ………」
和也 「………ごめん………」
陽菜 「………キライキライ………」
和也 「ククク………」
陽菜 「何がおかしいのよ!」
和也 「だって………好きって………聞こえんだけど?」
陽菜 「え………。 キライって言ったんだけど?」
和也 「ホントに嫌いな人に、そんなに嫌いって言う?」
陽菜 「え………」
和也 「じゃあ………反対にしてみれば………?」
陽菜 「え………?」
和也 「キライ………の反対は………?」
陽菜 「………す……き…………?」
和也 「うん。 さっきみたいに2回、言ってみて。」
陽菜 「………すきすき………」
和也 「ふふふ………やっぱ好きなんじゃん。」
陽菜 「な……今、言わせたんじゃん!」
和也 「え? 違うの?」
陽菜 「………そ―だけど………」
そ―言うと、和くんは私を起き上がらせ、抱きしめる。
和也 「全部陽菜だから………………好きなんだからな。」
陽菜 「………」
和也 「この髪も、この顔も、この手も、この胸も……………」
私は、一気に顔が赤くなって………和くんの顔が見れなくなった。
目をそむけていると、和くんの手が、
私の頬に触れ、目線を合わせられる。
和也 「陽菜………かわいい………」
私はまた………視線を外した。
恥ずかしいじゃんか………
和也 「これからは、ちゃんと全部言うね。
陽菜も………ちゃんと言えよ。」
陽菜 「うん。 わかった………ウソはなしね。」
私たちは、お互い約束を交わした……………………………
つづ